ハーバーハイウェイ

ハーバーハイウェイ：神戸港を繋ぐ生命線

ハーバーハイウェイは、神戸港の六甲アイランドからポートアイランドへ至る、全長10.5kmの有料道路です。神戸港における主要拠点である六甲アイランド、摩耶埠頭、ポートアイランドを複数の橋梁で繋ぎ、埠頭間の円滑な交通を目的として建設されました。道路法に基づく道路ではなく、港湾法上の臨港交通施設（臨港道路）として神戸市港湾局が管理しています。

複数の役割を担う道路

ハーバーハイウェイは、埠頭間の交通円滑化という本来の目的以外に、重要な役割を担っています。阪神高速道路5号湾岸線と3号神戸線を接続し、5号湾岸線とポートアイランド、神戸空港、三宮方面を繋ぐ重要なルートとなっています。自動車専用道路ではないため、原付や125cc以下の自動二輪車も通行可能です。制限速度は60km/hです。

かつては、大阪湾岸道路西伸部のルート選定に本道路を編入する案も検討されました。しかし、道路規格が低く、改築には多大な費用と期間が必要であること、改築中の渋滞が懸念されたことから、別ルートの建設が決定されました。

歴史と変遷

ハーバーハイウェイの建設は1970年から始まり、段階的に開通していきました。

1970年4月10日：神戸大橋下側4車線開通
1977年11月19日：新港地区 - 摩耶埠頭間上部東行き2車線開通
1979年9月14日：新港地区 - 摩耶埠頭間下部西行き2車線開通
1983年3月30日：六甲大橋全面開通
1983年8月8日：六甲アイランド - 高羽間東行き開通
1984年6月27日：六甲アイランド - 高羽間西行き開通
1993年2月8日：全線開通
1995年1月17日：阪神・淡路大震災により不通となる
1996年8月24日：震災からの全面復旧
1997年12月15日：住吉浜わたり線開通、阪神高速5号湾岸線に直結
2024年4月1日：ETC導入、夜間1区間無料化終了、125ccを超える自動二輪車有料化、摩耶大橋無料開放

重要な橋梁構造物

ハーバーハイウェイは、複数の重要な橋梁によって構成されています。これらの橋梁は、高度な技術と設計によって建設され、土木学会田中賞を受賞しているものもあります。

六甲大橋
灘大橋
灘浜大橋
第二摩耶大橋
神戸大橋

料金体系とETC導入

ハーバーハイウェイは有料道路です。2024年4月1日よりETCが導入され、料金体系も変更されました。以前は、料金所にて現金で支払う方式でしたが、ETCの導入により、スムーズな通行が可能となりました。また、夜間の1区間料金無料化は終了し、125ccを超える自動二輪車も有料化されました。並行する摩耶大橋は無料開放されました。料金は、大型車・普通車・125ccを超える自動二輪車で同料金となり、原付自転車は無料です。

ハーバーハイウェイの将来

ハーバーハイウェイは、神戸港の交通インフラとして、今後も重要な役割を果たしていくでしょう。ETC導入による利便性の向上や、摩耶大橋の無料開放など、利用者にとってより良い環境が整備されています。しかし、老朽化対策や更なる交通需要への対応など、今後の課題も残されています。

まとめ

ハーバーハイウェイは、神戸港の活性化に大きく貢献してきた、重要な交通インフラです。その歴史、役割、料金体系、そして将来展望について理解することは、神戸港の経済発展を考える上で非常に重要です。今後も、安全で円滑な交通の確保に貢献していくことが期待されます。

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