三國志11
『三國志11』は、コーエーテクモゲームスから2006年に発売された歴史シミュレーションゲームであり、「三國志シリーズ」の第11作目にあたります。本作では音楽を池頼広が担当し、パソコン版の発売後、PlayStation 2やWiiにも移植されました。シリーズのナンバリング表記は、前作までのローマ数字からアラビア数字に変更されています。
本作は、前作『三國志X』の武将プレイから、再び君主プレイへと回帰しました。マップは『三國志IX』や『X』と同様に1枚マップですが、3Dグラフィックを採用したことで、より臨場感のあるゲーム体験が可能になりました。ただし、この3D化により、従来のシリーズ作品よりも高性能なビデオカードが要求されるようになりました。
登場する武将数は670人に及び、史実の女性武将が多数追加されたことも特徴です。また、一部の武将には複数の顔グラフィックが用意されており、例えば黄忠の若き日の姿を見ることができます。チュートリアルをクリアすることで、『史記』に登場する項羽や始皇帝などの「いにしえ武将」が追加され、パワーアップキットでは『水滸伝』の武将も使用可能になります。
内政システムは、従来のシリーズ作品とは異なり、『信長の野望・革新』のような箱庭内政が採用されました。都市の空き地に農地や市場などの施設を建設することで、金銭や兵糧の収入を増加させることが可能になります。また、「革新」と同様に、新たな技巧を開発することで陣営を強化することもできます。兵の雇用や武器の生産にも、対応した施設の建設が必要です。
ゲーム内の時間進行は、10日ごとに行われます。戦略フェイズで武将に指示を出し、次の進行フェイズで武将が行動を実行するというシステムです。遠方の都市への探索や外交には日数を要するため、行動の計画性が重要となります。
戦闘は、ターン制で部隊を動かし、通常攻撃や計略、戦法を駆使して敵部隊を撃破します。戦法は、各兵科と武将の兵科適性によって発動できるものが異なり、気力も必要になるため、戦略的な戦闘が求められます。マップ上には、敵の攻撃を防ぐ障害物や攻撃施設、気力や攻撃力を高める施設を建設することができ、罠を仕掛けて敵を誘い込むことも可能です。
武将の能力は成長制であり、各能力には4種類の成長曲線と2種類のピーク継続期間があります。武将には「特技」が設定されており、1武将につき1つだけ所持できます。内政に役立つ特技や戦闘に役立つ特技など、多様な効果があります。部隊は、主将1人と副将2人で編成されるため、最大3つの特技を持つことができ、兵科適性との組み合わせが戦略の鍵となります。パワーアップキットでは、武将の能力開発が可能になり、武力、統率などの基本能力や兵科適性、特技を強化できます。また、施設の合併による強化も可能になります。
本作では、ゲーム中の武将の掛け声に中国語（北京語）が採用されていますが、パワーアップキットでは日本語との切り替えが可能です。
本作には、史実に基づいたシナリオに加えて、架空のシナリオも用意されています。パワーアップキットには、決戦制覇モードをクリアすることでプレイ可能になる「女の戦い」というシナリオも存在します。
パワーアップキットで追加されたモードで、三国志の有名な戦いを再現したステージを、定められた勝利条件を達成しながらクリアしていくモードです。クリアすることで、パソコン版ではシナリオ「女の戦い」が、家庭用では水滸伝の武将が使用可能になります。
発売当初、本作はゲームバランスを大きく損なうほどのバグや、低レベルなAIが多数存在しており、ユーザーから多くの不満の声が上がりました。具体的には、以下のような問題点が指摘されました。
6万の大兵力が籠もる城に、5,000程度の兵しかいない部隊で攻め込んでくる。
忠誠度が100であるにもかかわらず、君主との相性が悪いと容易に裏切る。
豊作の都市が変わらない。
投石器で自勢力の都市を攻撃し、捕虜にすることができる。
委任すると、褒美や治安が無視され、武将が裏切ったり、都市に賊が発生したりする。
これらの問題を修正するため、2006年4月10日に修正パッチが公開されました。通常、コーエーの修正パッチはユーザー登録が必要ですが、このパッチは登録なしでダウンロードできました。その後、Ver1.2以降のパッチはユーザー登録が必要となりました。また、ユーザーからの不評が大きかったため、バグ修正パッチの配布だけでなく、ディスクの無償交換にも応じました。同年4月17日には、バグを修正したバージョンが再発売されました。この一連の騒動から、「決算に合わせるために不備を承知で3月の発売を強行したのではないか」という憶測も出ました。
現在販売されている「KOEI The Best 三國志11 with パワーアップキット」やPlayStation 2版などでは、これらの問題点は修正されており、正常にプレイ可能です。
ゲーム内には、「糞藝爪覧（フンゲイソウラン）」という全能力が100の武将が存在します。これは、ゲーム内の特定のファイルをInternet Explorerなどで開くことで確認できます。この名前は「クソゲーつまらん」と読める上、列伝が「あーつまらん」としか書かれておらず、開発者の自虐的なメッセージであると解釈されました。
三國志11 pc版 公式サイト
本体 公式サイト
パワーアップ・キット 公式サイト
三國志11ユーザーズページ
三國志11 コンシューマ機（PS2）版 公式サイト
本体 公式サイト
with パワーアップキット 公式サイト
ゲーム概要
本作は、前作『三國志X』の武将プレイから、再び君主プレイへと回帰しました。マップは『三國志IX』や『X』と同様に1枚マップですが、3Dグラフィックを採用したことで、より臨場感のあるゲーム体験が可能になりました。ただし、この3D化により、従来のシリーズ作品よりも高性能なビデオカードが要求されるようになりました。
登場する武将数は670人に及び、史実の女性武将が多数追加されたことも特徴です。また、一部の武将には複数の顔グラフィックが用意されており、例えば黄忠の若き日の姿を見ることができます。チュートリアルをクリアすることで、『史記』に登場する項羽や始皇帝などの「いにしえ武将」が追加され、パワーアップキットでは『水滸伝』の武将も使用可能になります。
内政システムは、従来のシリーズ作品とは異なり、『信長の野望・革新』のような箱庭内政が採用されました。都市の空き地に農地や市場などの施設を建設することで、金銭や兵糧の収入を増加させることが可能になります。また、「革新」と同様に、新たな技巧を開発することで陣営を強化することもできます。兵の雇用や武器の生産にも、対応した施設の建設が必要です。
ゲーム内の時間進行は、10日ごとに行われます。戦略フェイズで武将に指示を出し、次の進行フェイズで武将が行動を実行するというシステムです。遠方の都市への探索や外交には日数を要するため、行動の計画性が重要となります。
戦闘は、ターン制で部隊を動かし、通常攻撃や計略、戦法を駆使して敵部隊を撃破します。戦法は、各兵科と武将の兵科適性によって発動できるものが異なり、気力も必要になるため、戦略的な戦闘が求められます。マップ上には、敵の攻撃を防ぐ障害物や攻撃施設、気力や攻撃力を高める施設を建設することができ、罠を仕掛けて敵を誘い込むことも可能です。
武将の能力は成長制であり、各能力には4種類の成長曲線と2種類のピーク継続期間があります。武将には「特技」が設定されており、1武将につき1つだけ所持できます。内政に役立つ特技や戦闘に役立つ特技など、多様な効果があります。部隊は、主将1人と副将2人で編成されるため、最大3つの特技を持つことができ、兵科適性との組み合わせが戦略の鍵となります。パワーアップキットでは、武将の能力開発が可能になり、武力、統率などの基本能力や兵科適性、特技を強化できます。また、施設の合併による強化も可能になります。
本作では、ゲーム中の武将の掛け声に中国語（北京語）が採用されていますが、パワーアップキットでは日本語との切り替えが可能です。
シナリオ
本作には、史実に基づいたシナリオに加えて、架空のシナリオも用意されています。パワーアップキットには、決戦制覇モードをクリアすることでプレイ可能になる「女の戦い」というシナリオも存在します。
決戦制覇モード
パワーアップキットで追加されたモードで、三国志の有名な戦いを再現したステージを、定められた勝利条件を達成しながらクリアしていくモードです。クリアすることで、パソコン版ではシナリオ「女の戦い」が、家庭用では水滸伝の武将が使用可能になります。
バグと修正対応
発売当初、本作はゲームバランスを大きく損なうほどのバグや、低レベルなAIが多数存在しており、ユーザーから多くの不満の声が上がりました。具体的には、以下のような問題点が指摘されました。
6万の大兵力が籠もる城に、5,000程度の兵しかいない部隊で攻め込んでくる。
忠誠度が100であるにもかかわらず、君主との相性が悪いと容易に裏切る。
豊作の都市が変わらない。
投石器で自勢力の都市を攻撃し、捕虜にすることができる。
委任すると、褒美や治安が無視され、武将が裏切ったり、都市に賊が発生したりする。
これらの問題を修正するため、2006年4月10日に修正パッチが公開されました。通常、コーエーの修正パッチはユーザー登録が必要ですが、このパッチは登録なしでダウンロードできました。その後、Ver1.2以降のパッチはユーザー登録が必要となりました。また、ユーザーからの不評が大きかったため、バグ修正パッチの配布だけでなく、ディスクの無償交換にも応じました。同年4月17日には、バグを修正したバージョンが再発売されました。この一連の騒動から、「決算に合わせるために不備を承知で3月の発売を強行したのではないか」という憶測も出ました。
現在販売されている「KOEI The Best 三國志11 with パワーアップキット」やPlayStation 2版などでは、これらの問題点は修正されており、正常にプレイ可能です。
糞藝爪覧
ゲーム内には、「糞藝爪覧（フンゲイソウラン）」という全能力が100の武将が存在します。これは、ゲーム内の特定のファイルをInternet Explorerなどで開くことで確認できます。この名前は「クソゲーつまらん」と読める上、列伝が「あーつまらん」としか書かれておらず、開発者の自虐的なメッセージであると解釈されました。
外部リンク
三國志11 pc版 公式サイト
本体 公式サイト
パワーアップ・キット 公式サイト
三國志11ユーザーズページ
三國志11 コンシューマ機（PS2）版 公式サイト
本体 公式サイト
with パワーアップキット 公式サイト
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