上ノ太子駅

上ノ太子駅（かみのたいしえき）

上ノ太子駅は、大阪府羽曳野市飛鳥に位置する近畿日本鉄道（近鉄）南大阪線の駅です。駅番号はF18。

歴史

上ノ太子駅周辺は、鎌倉幕府を開いた源頼朝の先祖である河内源氏の本拠地でした。特に八幡太郎義家の時代には、全国の武士を束ねる武家の棟梁の地として重要な役割を果たしました。

2004年には南阪奈道路が開通し、これに合わせて駅の改良が行われました。具体的には、従来の片側改札に加えて、上り線にも改札とバスロータリーが新設され、利便性が向上しました。

年表

1929年（昭和4年）3月29日：大阪鉄道が古市駅から久米寺駅（現在の橿原神宮前駅）まで延伸した際に開業。
1929年（昭和4年）4月14日：デニ500形電車が二上山駅側の上り勾配から退行し、駅構内で三重衝突事故が発生。
1943年（昭和18年）2月1日：関西急行鉄道が大阪鉄道を合併し、関西急行鉄道天王寺線の駅となる。
1944年（昭和19年）6月1日：戦時統合により関西急行鉄道が南海鉄道（現在の南海電気鉄道の前身）と合併、近畿日本鉄道南大阪線の駅となる。
2004年（平成16年）：南駅舎を新設。
2007年（平成19年）4月1日：ICカード「PiTaPa」の使用を開始。
2009年（平成21年）3月20日：大阪阿部野橋駅構内工事に伴い、営業距離が0.1km短縮されたことで、当駅から大阪阿部野橋駅間の運賃が430円から390円に値下げ。

駅構造

相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。ホームの有効長は4両編成に対応しています。駅舎（改札口）は両ホームの尺土寄りに位置し、ホーム間の移動は構内踏切を利用します。トイレは上り線側に設置されており、男女別の水洗式です。

古市駅が管理する有人駅であり、PiTaPa・ICOCAに対応した自動改札機および自動精算機が設置されています。自動精算機では、回数券カードおよびICカードのチャージが可能です。

のりば

のりば	路線名	行先
:-	:-	:---
1	南大阪線	大阪阿部野橋方面
2	南大阪線	橿原神宮前方面

利用状況

近年の一日乗降人員は以下の通りです。

2023年11月7日：3,678人
2022年11月8日：3,604人
2021年11月9日：3,629人
2018年11月13日：4,528人
2015年11月10日：4,892人
2012年11月13日：4,675人
2010年11月9日：4,632人
2008年11月18日：4,502人
2005年11月8日：4,355人

駅周辺

羽曳野市東部地域は葡萄の産地として知られており、駒ヶ谷駅から上ノ太子駅にかけての沿線には、山の斜面に広がる美しいブドウ畑の風景が広がります。

主なスポット

叡福寺（上之太子）: 聖徳太子の御廟所があります。
西方院
小野妹子の墓
壷井八幡宮: 源氏三神社のひとつ。
通法寺跡: 源氏の菩提寺跡。
河内源氏の墓: 源頼信、源頼義、源義家の墓。
近つ飛鳥の里：歴史的な景観が保存されています。
鹿谷寺跡
竹内峠：歴史ある峠道。
屯鶴峯：奇岩が連なる景勝地。
上の太子観光みかん園: 近鉄指定の観光みかん園。

近鉄指定観光地であるため、毎年秋季（10月1日から11月30日まで）の土休日に急行・区間急行が臨時停車します。

その他の施設

南阪奈道路羽曳野東IC
太子町立磯長小学校
太子町立山田小学校
太子町立中学校
上宮太子高等学校：当駅からスクールバスが運行。
智辯学園奈良カレッジ小学部・中学部・高等部：当駅からスクールバスが運行。

バス路線

鉄道駅のない太子町の最寄駅として機能しており、太子町のコミュニティバス「たいしのってこバス」が発着します。かつては金剛バスが運行していましたが、事業廃止により「たいしのってこバス」に再編されました。

隣の駅

近畿日本鉄道

F 南大阪線

■急行・■区間急行：通過（みかん狩り輸送時には臨時停車あり）
■準急・■普通：駒ヶ谷駅 (F17) - 上ノ太子駅 (F18) - 二上山駅 (F19)

関連項目

太子町 (大阪府)
* 日本の[[鉄道駅一覧]]

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