上井草駅

東京都杉並区上井草三丁目に位置する上井草駅は、西武鉄道新宿線が乗り入れる駅です。杉並区内にある西武鉄道の駅の中では最も北側に位置しており、練馬区との区境にも近接しています。駅にはSS12の駅番号が付与されています。

歴史

上井草駅は1927年（昭和2年）4月16日に開業しました。

開業から時を経て、1987年（昭和62年）3月5日には南口に新しい駅舎が設けられ、利用が始まりました。駅設備の近代化は続き、1993年（平成5年）5月24日には南口に自動改札機や回数券に対応した自動券売機が導入され、翌1994年（平成6年）ごろには北口にも自動改札機が設置されました。

1999年（平成11年）ごろから車掌操作による発車メロディの使用が始まり、2000年（平成12年）ごろにはパスネット導入に合わせて自動改札機と自動券売機が更新されています。2006年（平成18年）にはPASMO導入準備としてタッチパネル券売機が登場し、2007年（平成19年）8月には南口に定期券対応の自動券売機も設置され、2010年（平成22年）10月には全ての券売機がタッチパネル式となりました。

駅の大きな特徴の一つとして、2008年（平成20年）3月23日の発車メロディ変更とモニュメント設置が挙げられます。近隣に本社があったサンライズ（現：バンダイナムコフィルムワークス）にちなみ、発車メロディがアニメ『機動戦士ガンダム』主題歌「翔べ! ガンダム」に変更され、南口駅前にはガンダムのモニュメントが設置されました。この日にはケロロ軍曹が一日駅長を務めました。

南口駅舎に併設されていた「西武売店」は、25年半の営業を終え、2012年（平成24年）11月30日に閉店しました。

駅構造

駅は地上駅で、相対式ホーム2面2線の構造を持ちます。ホーム間を連絡する跨線橋はなく、改札内でのホーム間の移動はできません。本川越方面行きのホーム側が南口駅舎、西武新宿方面行きのホーム側が北口駅舎となっています。トイレは南口駅舎に入って左側にあります。

現在のホーム有効長は8両編成分ですが、両側の踏切までホームが近接しているため、8両編成の列車でも停車位置は踏切の歩行者通路からごくわずかな距離となります。このため、10両編成の普通列車を運行するにはドアカットが必要となり、踏切の閉鎖時間も長くなることから、現在10両編成の普通列車は運行されていません。

将来的に駅は高架化が計画されており、完成後は島式ホーム1面2線となる予定です。

発車メロディ

2008年 3月23日から使用されている発車メロディは、アニメ『機動戦士ガンダム』の主題歌「翔べ! ガンダム」です。上り（西武新宿方面）ホームでは曲の冒頭部分、下り（本川越方面）ホームではサビの部分が流れます。

利用状況

2023年度の1日平均乗降人員は18,132人で、西武鉄道全92駅中51位に位置します。

駅周辺

駅周辺は商店街と住宅地が広がるエリアで、練馬区境にも近い立地です。南口駅前には、アニメ『機動戦士ガンダム』のモニュメントがあり、『大地へ』という碑文が刻まれています。

主な周辺施設は以下の通りです。

名勝・旧跡・観光
観泉寺
ちひろ美術館・東京
公共施設など
杉並区上井草保健センター、杉並区上井草スポーツセンター
上井草総合運動場（上井草球場跡地）
石神井消防署、杉並上井草郵便局
文教施設
* 早稲田大学上井草グラウンド、東京都立農芸高等学校他多数

周辺の主要道路には、千川通り、井草通り、八丁通りなどがあります。

路線バス

バス停留所は南口側に設置されており、西武バスが運行しています。石神井・大泉方面、荻窪・阿佐ヶ谷方面への路線が発着します。また、駅北側の千川通り沿いには「上井草駅入口」停留所もあります。

将来計画

西武新宿線の立体化事業として、井荻駅～西武柳沢駅間の約5.1kmが高架化される計画が2021年11月26日に都市計画決定され、2024年3月6日に事業認可を受けて事業着手しています。これに伴い、上井草駅周辺の駅前広場やバス通りの整備も計画されています。

隣の駅

西武新宿線（各駅停車）の隣の駅は、西武新宿方面が井荻駅（SS11）、本川越方面が上石神井駅（SS13）です。特急や快速急行などの優等列車は通過します。

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