下津町

和歌山県海南市下津町（旧下津町）

下津町は、かつて和歌山県北西部に位置した町で、現在は海南市の一部となっています。紀伊水道に面し、山と海が織りなす美しい景観が特徴です。ここでは、その歴史、地理、産業、文化について詳しく解説します。

歴史

下津町は、古くから熊野古道が通る交通の要衝として栄えました。1889年の町村制施行により浜中村が発足し、1938年に町制を施行して下津町となりました。その後、周辺町村との合併を経て、2005年に海南市と合併し、その歴史に幕を閉じました。旧下津町役場は現在、海南市下津行政局として機能しています。

地理

町域の大部分は山間部であり、海岸線に迫る地形です。東端には鏡石山がそびえ、加茂川が町を西に流れます。下津湾には下津港があり、石油化学関係の工場が立ち並んでいます。

隣接していた自治体

和歌山県
海南市
有田市
有田郡
吉備町
金屋町

産業

下津港は和歌山下津港の一部を構成し、石油備蓄基地が設置されています。また、山間部では温暖な気候を生かした三宝みかんの栽培が盛んです。海岸沿いでは釣りも盛んで、多くの釣り客が訪れます。

特産品

温州みかん
チェリモヤ
ビワ
シラス

教育

町内には、高等学校、中学校、小学校がありました。下津女子高等学校は、海南市高等学校との統合を経て海南市立海南下津高等学校となっています。

学校一覧（合併当時）

高等学校
和歌山県立海南高等学校下津分校
下津町立下津女子高等学校
中学校
下津町立下津第一中学校
下津町立下津第二中学校
小学校
下津町立加茂第一小学校
下津町立加茂第二小学校
下津町立大東小学校
下津町立下津小学校
下津町立大崎小学校
下津町立塩津小学校
下津町立仁義小学校

交通

鉄道はJR紀勢本線が通り、加茂郷駅と下津駅が利用されていました。道路は、海南湯浅道路（阪和自動車道編入）、国道42号、複数の県道が整備されています。

鉄道路線

西日本旅客鉄道（JR西日本）紀勢本線：加茂郷駅 - 下津駅

主要道路

高規格幹線道路
海南湯浅道路（阪和自動車道）: 下津IC
国道42号
和歌山県道
159号海南吉備線
164号沓掛糸我線
165号引尾下津線
166号興加茂郷停車場線
168号下津港下津停車場線

名所・旧跡・観光スポット

長保寺：紀州徳川家の菩提寺として知られています。

出身有名人

照の花謙二：元力士
* 栃乃和歌清隆：元力士、現年寄春日野

下津町は、その豊かな自然と歴史、そして人々の営みが調和した魅力的な地域です。海南市の一部となった今も、その名は地域に深く刻まれています。

もう一度検索