下鴨生駅

下鴨生駅について

下鴨生駅（しもかもおえき）は福岡県嘉麻市鴨生にあり、九州旅客鉄道（JR九州）の後藤寺線に属する重要な駅です。この駅は駅番号JJ03が付与されており、歴史ある鉄道の一部を成しています。かつては漆生線も接続していましたが、現在は後藤寺線のみが運行されています。下鴨生駅は嘉麻市の唯一の駅でありながら、JTB時刻表では代表駅として記載されていないという特異な立ち位置にあります。

歴史

下鴨生駅の歴史は1916年（大正5年）にまでさかのぼります。この年の2月1日に、筑豊本線の貨物支線である上三緒から漆生との間に赤坂駅（当時は貨物専用駅）が設立されました。1920年（大正9年）5月には、旅客輸送が開始され、漆生線として旅客扱いを始めています。このように、下鴨生駅は長い間、地域の交通の重要な拠点として機能してきました。

1943年には、産業セメント鉄道が国有化され、漆生線の一部が後藤寺線に編入されることで、下鴨生駅も後藤寺線の駅としての役割を担うこととなります。1956年には駅名が赤坂駅から下鴨生駅に改称され、その名は地域の名前を反映したものでした。1986年には漆生線が廃止され、以降は後藤寺線のみでの運行となっています。

駅の構造

下鴨生駅は島式ホーム1面2線を持つ地上駅です。ホームへのアクセスは構内の踏切を通じて行われるという特徴があります。昔は多様な線路が存在し、貨物のターミナル駅として繁忙を極めていた時期もありました。現在、後藤寺線内で唯一の交換可能駅である下鴨生駅は、1994年までは直営駅でした。

駅の特徴

駅は無人となった後も、近距離きっぷの自動券売機が設置されており、利便性は保たれています。また、1994年に交換自動化が進んだことで、駅の運営方式も変化しました。さらに、2004年には旧駅舎が取り壊され、駅名標のみが掲示される状況に変わっています。この駅は、かつて福岡県内のJR線で最後のタブレット交換駅でもありました。

駅周辺

下鴨生駅の周辺には福岡県道402号飯塚山田線や、福岡県道415号口の原稲築線が通っており、交通の便が良い環境にあります。また、鴨生専正寺や鴨生恵比須神社、さらには山上憶良公園といった文化的な施設も近隣に位置しており、訪れる人々にとっても魅力的なロケーションです。駅前には、嘉麻市バスが運行されている「下鴨生駅」停留所もあり、交通の重要な接続点となっています。

バスの運行

駅前のバス路線では、稲築桂川線や稲築北回線が運行されています。稲築桂川線は年末年始を除く毎日運行しており、特に便利な路線として地域の住民に利用されています。一方、稲築北回線は日曜・祝日を除いて、午前と午後にそれぞれ2便運行されています。

おわりに

下鴨生駅は、長い歴史を持つ駅であり、地域の交通網の重要な部分を支えています。様々な魅力的な施設やバス路線が周辺に存在し、地元の人々や訪れる観光客にとっても利便性の高い立地となっています。地域経済や文化に貢献するこの駅は、今後も多くの人々に利用され続けることでしょう。

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