中日本高速道路

中日本高速道路株式会社（NEXCO中日本）

中日本高速道路株式会社は、特殊会社として設立された組織であり、その主な役割は高速道路や自動車専用道路の管理運営です。会社の通称はNEXCO中日本で、愛知県名古屋市中区に本社を構えています。この企業は、2005年の設立以来、高速道路株式会社法に基づいて運営されています。

組織概要

中日本高速道路は、道路関係の公団を民営化して成立したもので、上下分離方式を採用しています。この方式では、道路施設の保有を目的として独立行政法人である日本高速道路保有・債務返済機構から道路を借り受け、管理運営を行っています。さらに、高速道路の新規建設も事業内容に含まれていますが、完成した道路は同機構が保有することとなります。

ブランドとスローガン

設立時に掲げられたスローガンは「みちの明日へ」でしたが、2010年には「道を通じて感動を 人へ、世界へ」という新たなスローガンに改定されています。また、「世界一の高速道路会社をめざして」という経営方針も定められています。

同社のブランドカラーは「ネクスコ・オレンジ」と呼ばれ、中部日本エリアの活気を象徴する力強いオレンジ色が特徴です。

支社の構成

中日本高速道路には以下の支社があります：
1. 東京支社 - 東京都港区、管轄区域は東京都の一部および神奈川県、静岡県、愛知県の一部。
2. 名古屋支社 - 愛知県名古屋市、東海3県や長野県南部、滋賀県東部を責任持って運営。
3. 八王子支社 - 東京都八王子市で主に東京都（東名高速以外）、山梨県、神奈川県内の中央道に対応。
4. 金沢支社 - 石川県金沢市で北陸3県を管轄。

事業の範囲と管理路線

中日本高速道路は日本道路公団が管理していた高速道路および自動車専用道路を主に運営しており、概ね中部地方と近畿地方の一部をカバーしています。具体的には、中央自動車道、東名高速道路、新東名高速道路、名神高速道路などが含まれます。この会社は、NEXCO東日本やNEXCO西日本との収入バランスも考慮して路線を設定しています。

管理する主な路線

• - 中央自動車道
• - 富士吉田線
• - 名神高速道路
• - 長野自動車道
• - 伊勢湾岸自動車道
• - 完全開通していない路線も一部含まれています。

関連企業とグループ体制

中日本高速道路は、各専門分野の企業と連携しており、様々なサービスを提供しています。子会社や関連企業には、中日本エクシス（サービスエリア管理）、中日本ハイウェイ・パトロール（交通管理）、NEXCO中日本サービス（付随業務）などがあります。これにより、高速道路の効率的な管理と運営が実現されています。

交通量とCSR

NEXCO中日本は、毎年発行されるCSR（企業の社会的責任）報告書において、交通量や路線のデータを公表しています。また、持続可能な社会を目指し、交通環境の改善にも努めています。

中日本高速道路株式会社は、安全で快適な高速道路の運営を通じて、地域経済の発展に寄与し続けています。

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