乙巳

乙巳（きのとみ）

干支における乙巳（きのとみ）について解説します。乙巳は、60種類の干支組み合わせにおける42番目に位置し、甲辰（きのえたつ）に続き、丙午（ひのえうま）に続きます。

乙巳の特性

陰陽五行説の観点から見ると、十干の乙は陰の木、十二支の巳は陰の火を表します。木は火を生むという相生関係にあるため、乙巳は調和のとれた組み合わせと言えるでしょう。この組み合わせが持つ意味や象徴性については、様々な解釈があり、時代や文化によって異なってくる可能性があります。

乙巳の年

西暦年を60で割った余りが45となる西暦が乙巳の年となります。歴史上、乙巳の年には様々な出来事が起こっており、その中には重要な転換期となる出来事も含まれています。

乙巳の月

西暦年の下1桁が2または7（十干が壬または丁）である年の4月が、乙巳の月に当たります。ただし、この月の定義は必ずしも明確ではなく、旧暦の4月や、立夏から芒種の前日までの期間を指す節月（せつげつ）と解釈される場合もあります。月の定義は、使用する暦や文脈によって異なることに注意が必要です。

乙巳の日

選日の観点から見ると、乙巳の日は天一天上という暦注における13日目に当たります。選日とは、吉凶を占ったり、特定の行事を行うのに適した日を指します。乙巳の日の吉凶については、様々な解釈が存在し、その判断は複雑です。

歴史における乙巳

歴史上、乙巳という干支はいくつかの重要な出来事と結びついています。

乙巳の変 (645[[年]])

645[[年]]、中大兄皇子（なかのおおえのおうじ）と中臣鎌足（なかとみのかまたり）らが中心となり、蘇我氏（そがし）一族を滅ぼした事件を乙巳の変と呼びます。この変は、日本の歴史における大きな転換点であり、古代日本の政治体制に大きな影響を与えました。

乙巳保護条約 (1905[[年]])

1905[[年]]に締結された日韓協約を、韓国側では乙巳保護条約と呼んでいます。この条約は、日本の韓国に対する保護権を確立するものであり、韓国の主権を著しく制限するものだったため、韓国においては屈辱的な条約として認識されています。この条約は、日韓併合への道を開く重要な出来事となりました。

まとめ

乙巳は、陰陽五行説に基づいた干支の組み合わせであり、歴史上の重要な出来事とも関連付けられています。乙巳の年、月、日それぞれに、特有の意味や解釈が存在し、それらを理解することは、歴史や文化を深く理解する上で役立ちます。ただし、乙巳の解釈は多様であり、文脈を考慮することが重要です。

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