仁川駅

阪急電鉄仁川駅：阪神競馬場の玄関口

兵庫県宝塚市仁川北三丁目に位置する阪急電鉄今津線仁川駅(HK-25)は、阪神競馬場の最寄り駅として知られています。特に競馬開催日、特にレース終了時刻には多くの観客が利用するため、大変混雑します。

歴史と変遷

仁川駅は1923年12月28日、阪神急行電鉄西宝線の駅として開業しました。その後、1926年には路線名が今津線に改称され、現在に至ります。開業以来、利用者の増加に伴い、1972年には降車専用の臨時ホームが新設、1977年には宝塚寄りに地下道が増設されるなど、駅施設の拡張工事が行われてきました。2013年には駅ナンバリングが導入され、HK-25となりました。

駅構造とバリアフリー対応

仁川駅は地上駅で、相対式ホーム2面2線と、上り線（西宮北口方面）宝塚寄りに降車専用の臨時ホーム1面を備えています。宝塚側に引き上げ線があるため、単なる停留所ではありません。各ホームは南北2ヶ所の地下道で連絡されており、バリアフリー対応として、2002年には南側地下道とホームを結ぶエレベーターが2基設置されました。現在では、どちらの改札口からでも階段を使わずにホームにアクセスできます。

改札口は東西2ヶ所あり、東改札口がメインです。窓口、自動券売機、売店、トイレが設置され、多数の自動改札機が設置されていますが、競馬開催日以外では一部のみ稼働しています。西改札口は無人駅で、自動券売機が2台設置されています。競馬開催時には混雑緩和のため、臨時改札口も設置されます。かつては、臨時ホームを使用する列車情報が時刻表に記載されていたこともあります。

ダイヤと利用状況

今津線は、1時間に6本の電車が発着します。朝ラッシュ時のみ、大阪梅田方面への準急が運行されます。また、競馬開催時には、当駅始発の大阪梅田行き臨時急行も運転されます。この臨時急行は、神戸本線塚口駅までノンストップで運行され、西宮北口駅ではホームのない渡り線を走行します。

2021年の年間平均乗降人員は約16,625人です。近年は、競馬開催の影響もあって、一日平均乗降人員は増加傾向にあります。

駅周辺環境

仁川駅周辺は、宝塚市と西宮市の境を流れる仁川に近く、自然豊かな環境です。仁川渓谷（仁川ピクニックセンター）は、ハイキングに適した場所として人気です。また、阪神競馬場をはじめ、さらら仁川、弁天池公園、仁川百合野町地すべり資料館、兵庫県立甲山森林公園などの施設があります。教育機関として、関西学院大学西宮上ヶ原キャンパス、関西学院中学部・高等部、仁川学院中学校・高等学校、仁川学院小学校なども近隣に存在します。

バス路線

駅前に「阪急仁川駅」バス停があり、阪急バスが乗り入れています。仁川循環線、武庫川線、宝塚市内線の路線バスが利用可能です。路線や運行本数は変動するため、最新の情報は阪急バスの公式ウェブサイトでご確認ください。

隣の駅

隣の駅は、小林駅と甲東園駅です。

その他

戦時中の1943年から1945年にかけては、現在の阪神競馬場の場所に存在した川西航空機の工場への通勤者の利便性を図るため、鹿塩駅が一時的に設置されていました。

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