伊勢川口駅

伊勢川口駅について

概要

伊勢川口駅（いせかわぐちえき）は、三重県津市白山町の川口に位置する東海旅客鉄道（JR東海）名松線の駅です。地域交通の重要な一部を担っており、その歴史は長く、地域住民にとって欠かせない存在となっています。

歴史

この駅は1925年11月27日に中勢鉄道の駅として開設されました。1931年9月11日には鉄道省による名松線の井関駅から家城駅までの間に新たに設置された駅として、一般駅としての運営が始まりました。1943年に中勢鉄道は廃止されましたが、その後も駅は利用され続けました。

1965年には貨物および荷物の取り扱いが廃止され、1987年には国鉄の民営化に伴いJR東海の駅となりました。2015年12月には駅舎が解体され、翌年の2016年3月には新しい待合所がホーム上に整備されました。

駅の構造

伊勢川口駅は単式ホームを持つ地上駅で、1面1線の設計となっています。過去には交換設備が存在していた痕跡が残っており、松阪駅が管理する無人駅として機能しています。この駅は、以前に久居駅から延びていた中勢鉄道との接続駅であり、交通の要所でもありました。

駅舎があった頃は、家城駅や伊勢奥津駅よりも大型のものが存在していましたが、旧駅舎は1931年に建設され、後に解体されました。現在の待合所は、地域住民や訪れる人々にとっての重要な待機スペースとなっています。さらに、保線車両用の側線も存在し、これは名松線における唯一の現役側線となっています。

利用状況

「三重県統計書」に基づくと、近年の伊勢川口駅の1日平均乗車人員は少なからずの変動を見せています。地域の交通の動向を知る上で、重要なデータといえるでしょう。

駅周辺の施設

伊勢川口駅の近くには、さまざまな施設が点在しています。南西方向に900メートルには白山川口郵便局があり、また約1.1キロメートル離れた場所に津市立川口小学校があります。更に、榊原温泉の名湯は歴史的にも知られ、枕草子にもその名が見受けられます。白山ビレッジゴルフクラブも近くにあり、レクリエーションの場としても利用されています。

また、近畿日本鉄道の大三駅は駅の北に約2.5キロメートルの位置にあり、車でおおよそ10分、徒歩では30分程度の距離です。バス路線も整備されており、三重交通の12系統が竹原行きと久居駅行きで運行されています。

隣接する駅

伊勢川口駅の隣には、名松線の伊勢大井駅と関ノ宮駅があります。また、かつては中勢鉄道の広瀬駅とも接続されていましたが、現在は廃止されています。

参考文献

• - 西崎さいき『新駅舎・旧駅舎』イカロス出版、2019年6月30日、119頁。ISBN 978-4-8022-0725-6。

関連項目

• - 日本の鉄道駅一覧

伊勢川口駅はそのシンプルな構造の中に豊かな歴史と地域のニーズが詰まった、地域に根ざす重要な拠点といえるでしょう。

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