備前三門駅

備前三門駅

備前三門駅（びぜんみかどえき）は、西日本旅客鉄道（JR西日本）吉備線（愛称：桃太郎線）が乗り入れる駅です。駅は岡山県岡山市北区下伊福上町に所在し、駅番号はJR-U02が付与されています。

歴史

当駅の歴史は、1904年（明治37年）11月15日に中国鉄道吉備線が開通した際に、「三門駅」（みかどえき）として開業したことに始まります。その後、1944年（昭和19年）6月1日には中国鉄道の鉄道路線が国有化され、国鉄吉備線の駅となります。この国有化の際、千葉県に同名の三門駅が存在したため、駅名が現在の「備前三門駅」に改称されました。

旅客・貨物営業を行っていましたが、1971年（昭和46年）11月1日には荷物扱いが廃止され、同時に簡易委託駅となります。国鉄分割民営化に伴い、1987年（昭和62年）4月1日からはJR西日本の管轄となりました。近年では、ICカード乗車券への対応が進められ、2007年（平成19年）7月23日にはICOCA対応の簡易型自動改札機が設置され、同年9月1日からはICカード「ICOCA」の利用が可能となりました。

駅構造

備前三門駅は、単式ホーム1面1線のみを持つ地上駅です。線路が1本しかなく、総社方面行きと岡山方面行きの列車が同一のホームに発着する、いわゆる「棒線駅」の形態をとっています。駅舎と呼べる建物はなく、利用者は直接ホームに出入りする形となっています。ホームは総社方面に向かって右側に設けられています。

駅の構造上の特徴として、ホームの両側をそれぞれ三門東踏切と三門西踏切に挟まれています。これらの踏切は4輪車の通行ができません。

ホームの有効長は4両分となっており、以前は朝のラッシュ時間帯に5両以上の列車が運転される際に、ホームからはみ出す車両のドアが開かないようにする「ドアカット」が実施されていました。この際、列車が駅横の踏切上に停車し、発車まで遮断機が降りたままになる状況が見られました。ただし、2013年（平成25年）1月以降は5両以上の列車は運転されていません。

駅は岡山駅が管理する無人駅です。駅員は配置されていませんが、ICOCA対応駅として、ICOCA簡易自動改札機と、ICOCAチャージ機能付きの自動券売機が設置されています。自動券売機にはICOCAを置くためのカードホルダーも備えられています。

利用状況

近年の1日平均乗車人員の推移は示されていますが、具体的な数値は省略されています。駅の利用状況としては、朝夕のラッシュ時間帯を中心に、近隣にある関西高等学校や創志学園高等学校の生徒による利用が非常に多いことが特筆されます。

駅周辺

駅の北側には国道180号線が通っており、沿道に「三門」バス停留所があります。このバス停には、中鉄バスと備北バスの路線が発着しています。かつては岡山電気軌道（岡電バス）の路線も乗り入れ、終日多くのバスが運行されていましたが、岡電バス路線の廃止や中鉄バス路線の減便・休止により、現在はバスの本数よりも吉備線の列車の本数の方が多い状況となっています。

主なバス路線としては、中鉄バスがリサーチパーク、岡山運輸支局、佐山団地、県営住宅、吉備高原、リハビリテーションセンター、一宮東方面へ、また岡山駅や天満屋バスセンター方面への路線を運行しています。備北バスは川上バスセンター、地頭方面へ、そして岡山天満屋方面への路線を運行しています。

その他

ICOCA乗車券の利用履歴には、当駅が「備三門」と表記されることがあります。

隣の駅

西日本旅客鉄道（JR西日本）
* 桃太郎線（吉備線）
岡山駅 (JR-U01) - 備前三門駅 (JR-U02) - 大安寺駅 (JR-U03)

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