北池袋駅

北池袋駅：東武東上本線の駅舎と周辺環境

北池袋駅は、東京都豊島区池袋本町に位置する東武東上本線の駅です（駅番号：TJ-02）。JR埼京線と並行して走る東上線は、当駅から北西へカーブを描いて下板橋駅へと続きます。両駅間の距離は約800メートルです。

歴史と変遷

北池袋駅の歴史は昭和9年（1934年）5月1日に東武堀之内駅として開業したことに始まります。しかし、昭和20年（1945年）4月13日の東京大空襲により駅舎は崩壊し、5月20日には休止に追い込まれました。その後、堀之内駅は昭和22年（1947年）8月29日に廃止され、昭和26年（1951年）9月1日、現在の北池袋駅として同地に開業しました。戦後、国鉄蒸気機関車が西山信号所から当駅に乗り入れていた時期もありました。

駅構造と設備

北池袋駅は地上駅で、島式ホーム1面2線を有しています。ホーム両端には踏切があり、駅舎はホームの北西側に位置し、地下通路でホームと連絡しています。2006年にはエレベーターが設置され、橋上通路からもアクセスできるようになりました。池袋駅を始発とする回送列車は、優等列車と同様に当駅を通過します。2009年3月18日からは発車メロディーが導入されています。

利用状況と周辺環境

2023年度の1日平均乗降人員は約9,819人で、東上線東松山以東の駅の中では最も少ないです。駅周辺には、JR埼京線と池袋運輸区の電留線が並走しており、駅前の踏切は埼京線を含め4本の線路を跨ぐため、ラッシュ時には開かずの踏切となることが課題です。

駅北側の雲雀ヶ谷踏切には歩行者専用の地下道があり、階段は急勾配ですが、ラッシュ時には自転車通行も認められています。東京都は、この地域の立体化を目的とした道路アンダーパス工事を進めており、事業認可期間は2026年3月までを予定しています。

駅周辺には、豊島区立池袋本町小学校、池袋第一小学校、池袋中学校をはじめ、淑徳巣鴨中学校・高等学校、豊島学院高等学校、昭和鉄道高等学校、東京交通短期大学など多くの学校が立地しています。その他、豊島区区民ひろば上池袋、豊島区立上池袋図書館、池袋本町郵便局、ドン・キホーテ北池袋店など、地域住民の生活を支える施設も充実しています。上池袋交差点（明治通り）付近には、都営バスの停留所もあります。

隣の駅

東武東上本線
池袋駅 - 北池袋駅 - 下板橋駅

（TJライナー、川越特急、快速急行、急行、準急は通過）

まとめ

北池袋駅は、歴史と変遷を経て現在に至る東武東上本線の駅です。利用状況は東上線の中でも少ないものの、周辺には学校や商業施設、公共施設などが多く立地し、地域住民にとって重要な役割を担っています。駅周辺の交通渋滞問題への対策も進められており、今後の発展が期待されます。

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