十勝港

十勝港

十勝港は、北海道広尾郡広尾町に位置する港湾です。広尾町が港湾管理者として管理しており、港湾法上の「重要港湾」に指定されています。

概要

十勝港は、十勝総合振興局管内では唯一の港湾法上の「港湾」であり、農業王国である十勝地方の「アグリポート」として重要な役割を担っています。1984年にはカルビーポテト丸が就航し、農業が繁忙期を迎える時期には、カルビーの工場がある広島港や鹿児島市の谷山港に向けて、カルビーポテトで使用されるジャガイモが海上輸送されています。2011年には、輸入された原料の保管から配合飼料の製造までを一貫して行うことができる飼料コンビナートが操業を開始しました。また、毎年8月には「十勝港まつり・十勝港海上花火大会」が開催され、多くの人々で賑わいます。

港湾施設

十勝港には、以下の港湾施設があります。

外郭施設

北地区
南防波堤
島防波堤
外北防波堤
船澗堤
北波除堤
第2ふ頭埋立護岸
南ふ頭第4岸壁取付先端
第3ふ頭防波護岸
緑地護岸
第4ふ頭道路護岸
南地区
北防波堤
船入澗東堤
南波除堤
南ふ頭第2護岸
船入澗東護岸
南防波護岸
外港地区
外港地区南波除堤
外港地区東防波護岸
外港地区西防波護岸
外港地区外南防波堤
東防波堤
外港地区南防波護岸

けい留施設（大型）

北地区
南ふ頭第4岸壁
第2ふ頭第1・2岸壁
第3ふ頭第1岸壁
第3ふ頭第2・3岸壁
第3ふ頭第4岸壁
第3ふ頭第5岸壁
第3ふ頭第6岸壁
第3ふ頭第7・8岸壁
第4ふ頭第1岸壁
第4ふ頭第2岸壁
第4ふ頭第3岸壁
南地区
漁業ふ頭岸壁
南ふ頭第1岸壁
南ふ頭第2・3・5岸壁

官公署

広尾町
函館税関釧路税関支署十勝出張所
第一管区海上保安本部釧路海上保安部広尾海上保安署
広尾警察署

沿革

1929年（昭和04年）：広尾港改修工事が開始。
1951年（昭和26年）：港則法により「避難港」に指定。
1953年（昭和28年）：広尾町が港湾管理者となる。
1959年（昭和34年）：「地方港湾」となる。
1960年（昭和35年）：初の貨物船（第8松栄号）が入港。
1965年（昭和40年）：十勝港に改称。
1970年（昭和45年）：「重要港湾」に指定。
1979年（昭和54年）：コンテナ船の運航が開始（2006年休止）。
1988年（昭和63年）：「十勝海洋博覧会」の会場となる。
1989年（平成元年）：十勝港広域小麦流通センターが完成。
1990年（平成02年）：第3ふ頭が供用開始。
1993年（平成05年）：ホクレン肥料による十勝肥料センターが操業開始。
1994年（平成06年）：「北海道東方沖地震」により液状化現象が発生。
1996年（平成08年）：東京—釧路—十勝間のフェリーが就航（1999年休止）。
1999年（平成11年）：関税法による「開港」に指定。十勝港広域小麦流通センターのサイロが増設。
2000年（平成12年）：検疫法による「無線検疫港」に指定。
2003年（平成15年）：「十勝沖地震」が発生し、港内の全岸壁が被災。
2004年（平成16年）：第4ふ頭第3岸壁（-13 m）が供用開始。
2006年（平成18年）：十勝港広域小麦流通センターのサイロが増設。
2010年（平成22年）：十勝グレーンセンターへの原料搬入第1船が入港。とかち飼料飼料製造工場が完成し、試験操業を開始。十勝グレーンセンター飼料原料用サイロが完成。
2011年（平成23年）：十勝港広域小麦流通センターのサイロが増設。「東日本大震災」が発生し、津波により被災。
2014年（平成26年）：水面貯木場が完成。
2018年（平成30年）：北海道開発局の管轄が帯広開発建設部から釧路開発建設部へ変更。

脚注

出典

十勝港の概要 - 広尾町
十勝港 - 国土交通省北海道開発局

関連項目

* 日本の港湾一覧#北海道

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