南佐古

徳島市南佐古：歴史と自然が調和する街

南佐古は、徳島県徳島市の中央部に位置する町で、一番町から八番町まであります。大部分は佐古地区に属していますが、南佐古八番町の一部は加茂名地区となっています。この記事では、南佐古の地理、歴史、そして各番町に点在する見どころについて詳しく解説します。

地理

南佐古は、徳島市の都心地域北西に位置し、眉山の北麓に広がっています。鮎喰川の旧河道にあたる山麓後背湿地が発達しており、北端には佐古川が流れています。町の南端は眉山の山麓に達し、豊かな自然に囲まれています。町内は主に住宅地ですが、眉山の麓には寺社が点在しています。

歴史

江戸時代、この地域は街道沿いに発展した佐古町（現在の佐古南部）の南側に位置していました。大谷（現在の南佐古二番町付近）は青石（緑色片岩）の産地であり、佐古川を使って運び出され、佐古川の護岸や徳島城の石垣に使われました。

明治初期まで、南佐古は佐古町の周囲に広がる佐古村の一部でしたが、1881年に佐古村から南佐古村が分離し、1889年の市町村制施行により徳島市南佐古町となりました。1964年には、周辺の町の一部を編入し、現在の南佐古一番町～南佐古八番町という町割が決定しました。

各地の地理

南佐古一番町：臨済宗妙心寺派の臨江寺があり、蜂須賀家政の妹、宝珠院の菩提寺として知られています。境内には阿波狸合戦で有名な「臨江寺のお松」にまつわる伝説が残っています。
南佐古二番町：真言宗大覚寺派の立正寺や若宮神社があります。
南佐古三番町：眉山の麓には、「佐古のお諏訪さん」として親しまれる諏訪神社や、阿波秩父観音霊場31番札所の清水寺があります。諏訪神社はツツジの名所としても知られています。
南佐古四番町：南側は万年山墓所（徳島藩主蜂須賀家墓所）に接しています。万年山の中腹は「お墓山」と呼ばれ、蜂須賀宗鎮以降の歴代藩主とその一族の墓があります。
南佐古五番町：徳島市営南佐古団地があり、閑静な住宅街が広がっています。
南佐古六番町：大安寺は、徳島藩祖・蜂須賀家政の顧問僧であった泰雲が開山した寺院で、蜂須賀家の菩提寺の一つです。境内には名泉「菩薩泉」があり、藩主のお茶の水として愛用されました。また、かつてこの地で浄水場が建設された際、縄文時代の集落遺跡が発見されています。
南佐古七番町：ツツジの名所として知られる椎宮八幡神社があります。境内には眉山湧水群の青龍水・雲龍水があり、「とくしま水紀行50選」や「とくしま市民遺産」に選定されています。
南佐古八番町：産八幡神社があります。

南佐古の風景

南佐古は、眉山の豊かな自然と歴史的な寺社が調和した、魅力的な街です。各番町にはそれぞれ異なる特徴があり、訪れる人々を楽しませてくれます。ぜひ一度、南佐古を散策してみてください。

施設

三柱神社
臨江寺
立正寺
若宮神社
諏訪神社
清水寺
天正寺
徳島市佐古小学校
万年山墓所
佐古配水場ポンプ場
大安寺
椎宮八幡神社
青龍水・雲龍水
産八幡神社

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