加茂名地区

加茂名地区（かもなちく）について

加茂名地区は、徳島市の西部に位置する行政上の地区であり、かつての加茂名町の領域とほぼ一致します。この地区は、鮎喰川の恵みを受けた肥沃な土地であり、その歴史と自然が織りなす風景は、多くの人々を魅了してきました。

地理

加茂名地区は、鮎喰川の右岸に広がり、吉野川デルタの一部を占めています。眉山の北西麓まで広がる地形は、多様な自然環境を育んでいます。地区内には、東西に走る県道30号と国道192号沿線、そして蔵本駅周辺に商業地が形成されており、その他の地域は住宅地として利用されています。

自然

山：眉山（地区最高点）
川：鮎喰川、田宮川

歴史

名の由来

加茂名という地名の由来には諸説ありますが、「加茂郷」と「名方郷」の合成であるという説が有力です。

加茂郷

加茂郷は、平安時代にこの地区または周辺に存在した郷であり、その正確な位置については様々な説があります。『大日本地名辞書』では、加茂地区から加茂名地区にかけての地域とされています。また、考古学的な調査から、「加毛」と記された平安時代の墨書土器が庄町から出土しており、加茂名地区・佐古地区（庄町・蔵本町・佐古）がその中心であったとする説も有力です。

加茂名町・加茂名村

1889年10月1日の町村制施行により加茂名村が成立し、1915年11月10日には町制を施行して加茂名町となりました。この加茂名町は、現在の加茂名地区のほぼ全域を含んでいましたが、徳島市との市町村境は、現在の佐古地区との地区境とは異なっていました。

年表

0896年：名方郡が名東郡と名西郡に分割
1699年：袋井用水の水源地が完成
1889年10月01日：町村制施行に伴い、名東郡に加茂名村が誕生
1915年11月10日：加茂名村が町制施行し加茂名町となる
1937年04月01日：加茂名町が徳島市に編入

交通

鉄道路線

四国旅客鉄道（JR四国）
徳島線: 蔵本駅、鮎喰駅

道路

一般国道
国道192号
都道府県道
徳島県道・香川県道1号徳島引田線
徳島県道15号徳島吉野線
徳島県道21号神山鮎喰線
徳島県道30号徳島鴨島線
徳島県道151号蔵本停車場線
徳島県道203号鮎喰新浜線

施設

教育機関

大学
徳島大学蔵本キャンパス
高等学校
徳島県立城西高等学校
中学校
徳島市加茂名中学校
小学校
徳島市加茂名小学校
徳島市加茂名南小学校
幼稚園
徳島市加茂名幼稚園
徳島市加茂名南幼稚園
専門学校
徳島県立総合看護学校

公共施設

蔵本運動公園
徳島県営蔵本球場
徳島県蔵本公園プール
西部公園
徳島県立農林水産総合技術支援センター森林林業研究所

病院

徳島大学病院
徳島県立中央病院
天満病院

名所

蔵清水
袋井用水

社寺・史跡

八坂神社
八幡神社
加茂神社
地蔵院
法谷寺
本願寺
* 正善寺

加茂名地区は、豊かな自然と歴史、そして人々の生活が調和した魅力的な地域です。ぜひ一度、訪れてみてください。

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