吉堀駅

吉堀駅（よしぼりえき）は、かつて北海道上磯郡木古内町字大川に存在した、北海道旅客鉄道（JR北海道）江差線の駅です。電報略号は「ヨシ」で、事務管理コードは▲141411でした。

歴史

吉堀駅は、1935年（昭和10年）12月10日に、国有鉄道（鉄道省）上磯線の木古内駅と湯ノ岱駅の間が開通した際に、一般駅として開業しました。翌年の1936年（昭和11年）11月10日には、上磯線の湯ノ岱駅 - 江差駅間が開通し、上磯線が江差線に改称されました。

1949年（昭和24年）6月1日には、日本国有鉄道法施行に伴い、日本国有鉄道（国鉄）に継承されました。1974年（昭和49年）10月1日には貨物の取り扱いが廃止され、1982年（昭和57年）11月15日には荷物の取り扱いも廃止されるとともに、駅は無人化されました。1986年（昭和61年）12月23日には、旧駅舎が取り壊され、貨車を改造した駅舎が設置されました。

1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化により、吉堀駅は北海道旅客鉄道（JR北海道）に継承されました。しかし、2014年（平成26年）5月12日には、江差線の木古内駅 - 江差駅間の廃止に伴い、吉堀駅もその歴史に幕を閉じました。

駅名の由来

駅名の由来は、駅付近を流れる木古内川に遡ります。この川には多くのサケが遡上し、産卵時にサケが掘る「ホリ」と呼ばれる穴が多数見られたことから、「良いホリ」という意味を込めて「よしぼり」と名付けられたとされています。

駅構造

吉堀駅は、単式ホーム1面1線を有する地上駅でした。もともとは島式ホーム1面2線の構造でしたが、上り線を撤去した後に、ヨ3500形車掌車を改造した駅舎が設置されました。廃止時は木古内駅が管理する無人駅でしたが、1982年（昭和57年）までは2人の駅員が配置されていました。

利用状況

吉堀駅は、地元の住民にとって重要な交通手段でしたが、廃止されるまで利用客数は減少傾向にありました。しかし、駅周辺には自然が豊かに残っており、木古内川と瓜谷川の合流地点が近いことから、自然愛好家にとっても魅力的な場所でした。

駅周辺

駅の周辺には、木古内川や瓜谷川などの自然が豊かに残っており、静かで落ち着いた雰囲気が漂っていました。かつては、駅を利用する人々で賑わっていましたが、廃止後は静かな場所となっています。

駅跡

現在、吉堀駅の跡地には、函館バスの江差線廃止代替路線「江差木古内線」の停留所「吉堀」が、駅跡の最寄りの北海道道5号江差木古内線上に設置されています。これにより、駅が廃止された後も、バスを利用することで地域住民の移動手段が確保されています。

隣の駅

北海道旅客鉄道（JR北海道）

江差線

渡島鶴岡駅 - 吉堀駅 - 神明駅

脚注

日本の[[鉄道駅一覧]]

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