名四バイパス

名四バイパス：名古屋と四日市を結ぶ大動脈

名四バイパス（めいしバイパス、名四国道）は、愛知県豊明市を起点とし、名古屋市南部を迂回して三重県四日市市に至る国道23号のバイパスです。本記事では、名四バイパスの概要から歴史、詳細なデータまでを網羅的に解説します。

概要

名四バイパスは、正式名称である一方、「名四国道」という通称が広く浸透しており、地図や沿線自治体でも一般的に使用されています。名古屋市内では、1984年に道路の愛称を公募した際、従来の通称であった「名四国道」がそのまま採用されました。

開通当初、木曽三川を跨ぐ橋梁群（木曽川大橋、揖斐長良大橋）は有料道路でしたが、1972年以降は全線が無料化されています。伊勢湾岸自動車道と並走する豊明IC - 名古屋南IC間は、当初暫定4車線でしたが、2005年より完成6車線として供用されています。総工費は約360億円でした。

自動車専用道路ではありませんが、名古屋市港区以東の区間では50 cc以下の二輪車の通行が禁止されています。特に、名古屋市緑区 - 大府市 - 豊明市の区間は全線に渡って50 cc以下の二輪車は通行できません。

名四バイパスは、名豊道路には含まれないものの、名古屋南IC - 豊明IC間は地域高規格道路「名豊道路」として指定されています。

バイパスデータ

起点：愛知県豊明市阿野町（豊明IC）
終点：三重県鈴鹿市北玉垣町（鈴鹿バイパス・北玉垣町交差点）、四日市市釆女町（追分バイパス・小古曽東3丁目交差点）
全長：53.9 km
車線数：4車線 - 6車線（全線）

歴史

名四バイパスは、元々、伊勢湾岸を走る国道1号のバイパスとして計画され、「名四道路」という名前で建設されました。1963年に名古屋港 - 四日市の一部区間が供用開始され、1972年に全線が開通しました。

開通当初は、名古屋 - 四日市間に現道と名四バイパスの2本の国道1号が並行していましたが、1975年に国道23号へ編入されました。

年表

1958年：着工。
1963年2月16日：第1期工事区間の名古屋市港区寛政町（現：名四町。寛政IC） - 四日市市袋町間29.1 kmが供用開始。
1966年8月1日:名古屋市港区寛政町から港栄町の間、1.2キロメートルが開通。
1969年12月1日：西部路線（四日市市袋町 - 四日市市釆女町）が供用開始。
1972年10月5日：東部路線（名古屋市港区寛政町 - 豊明市栄町）が供用開始され、全線が完成。
1975年4月1日：国道23号の起点が四日市市から愛知県豊橋市に変更。
1982年：知立バイパス開通により同バイパスと接続。
2014年秋：名古屋市緑区大高町から飛島村にかけて「環境レーン」を設置。

接続・並行するバイパスとの関係

名四バイパスは、他のバイパスと接続し、広域的な交通ネットワークを形成しています。

国道23号・鈴鹿バイパス
国道25号・追分バイパス

インターチェンジなど

平面供用区間の主要な交差点は以下の通りです。

国道23号・名四バイパス
国道23号・鈴鹿バイパス
* 国道25号・追分バイパス

まとめ

名四バイパスは、名古屋と四日市を結ぶ重要な道路であり、地域経済や人々の生活を支えています。その歴史や構造を知ることで、より深く名四バイパスを理解し、利用することができるでしょう。

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