大甕駅

大甕駅の概要

大甕駅（おおみかえき）は、茨城県日立市大みか町二丁目に位置する、東日本旅客鉄道（JR東日本）の常磐線の駅です。事務管コードは▲421120で、日立市南部という立地に存在します。かつては日立電鉄日立電鉄線が接続しており、常北太田駅や鮎川駅方面へのアクセスがありましたが、この路線は2005年に廃止され、現在は常磐線の単独駅として運営されています。また、駅間距離は茨城県内の常磐線で最も長い距離を誇ります。

歴史

大甕駅の歴史は1897年（明治30年）に始まり、日本鉄道磐城線の一部として開業しました。1911年に海岸線に名を改め、その後日本鉄道が国有化されることで官設鉄道の一部となりました。1919年に常磐線に組み込まれ、1928年には日立電鉄線が接続されることとなります。この接続により、地域の交通が一層便利になりましたが、1975年には貨物取扱いを廃止し、以降、駅の役割は旅客輸送に絞られていきました。1987年の国鉄民営化により、JR東日本の駅となり、続く数十年で多くの設備が改修され、駅舎も新しくなりました。特に2018年には新駅舎が開業し、周辺の整備も進められました。

駅名の由来

駅名の「大甕」は、開業当時の所在地であった久慈郡久慈町の小字に由来しています。また、その由来は近隣の大甕神社に遡ります。現在の「大みか町」は、日立市が成立した後に、新たに名付けられた町名で、駅名に由来する形で名付けられましたが、難読であることから「大みか」と表記されるようになりました。

駅構造

大甕駅は、相対式ホーム2面2線を持つ地上駅で、改札口は地下にあります。東口側のロータリーはホームより低い位置にあり、かつては3線の構造でしたが、現在はバラストが撤去されています。駅の管理は勝田営業統括センターが行い、JR東日本ステーションサービスが業務を受託しています。自動券売機やSuica対応の自動改札機も設置され、利便性が向上しています。駅舎の地下化により、跨線橋は廃止されスムーズなアクセスが実現しました。

利用状況

2023年度のJR東日本のデータによると、大甕駅の1日平均乗車人員は8,318人で、地域の交通の要として重要な役割を果たしています。駅周辺には日立製作所関連の企業や教育機関が点在し、地域の活性化に貢献しています。

駅周辺情報

大甕駅の周辺には、地元の郵便局や日立製作所の研究所、学校などがあり、利便性が高い地域です。また、交通面ではひたちBRTや茨城交通の日立南営業所による路線バスが運行しており、地域の移動手段として利用されています。駅前の整備も進み、生活環境が向上しています。

発車メロディ

駅では、2005年11月から発車メロディとして、地元出身の作曲家・吉田正の楽曲が使用されています。

まとめ

大甕駅はその歴史と地域の中心としての役割を存分に発揮し続けています。新たな駅舎と周辺整備により、今後も多くの人々に利用されることが期待されます。

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