太田充

太田充（おおた みつる）

概要

太田充は、1960年4月17日生まれの日本の財務官僚です。島根県松江市出身で、東京大学法学部を卒業後、1983年に大蔵省に入省しました。長年にわたり主計局を中心にキャリアを重ね、2020年には財務事務次官に就任しました。

学歴

1979年3月：島根県立松江南高等学校卒業
1983年3月：東京大学法学部第2類（公法コース）卒業

職歴

1983年4月、大蔵省に入省し、主計局総務課に配属されました。同期には、岡本薫明（JT副会長、元財務事務次官）、星野次彦（国税庁長官）、武内良樹（財務官）、氷見野良三（金融庁長官）などがいます。

その後、主計局主計企画官付、大臣官房調査企画課企画係長などを歴任し、1988年7月には広島国税局瀬戸税務署長に就任しました。その後も、主税局や主計局の要職を歴任し、2000年には東京国税局徴収部長に就任。2001年には山形県庁に移り、企画調整部長、総務部長を歴任しました。

2003年に金融庁監督局に移り、協同組織金融室長を務めた後、2005年に財務省主計局に戻り、主計官として総務、地方財政、厚生労働等の分野を担当しました。2009年には主計局総務課長 兼 給与共済課長に就任、2011年には主計局次長、内閣総理大臣秘書官を歴任しました。

その後、大臣官房審議官、主計局次長を経て、2017年に理財局長に就任。2018年には主計局長に昇進し、2020年7月には財務事務次官に就任しました。

2021年7月に退官し、財務省顧問に就任。その後、東京海上日動火災保険特別顧問、学研ホールディングス顧問を経て、2023年6月には日本政策投資銀行代表取締役副社長に就任。2024年6月には同社代表取締役会長に就任しました。

主な職歴

1983年4月：大蔵省入省
1988年7月：広島国税局瀬戸税務署長
2000年7月：東京国税局徴収部長
2001年7月：山形県企画調整部長
2005年7月：財務省主計局主計官
2009年7月：財務省主計局総務課長 兼 給与共済課長
2011年8月：財務省主計局次長
2011年9月：内閣総理大臣秘書官
2017年7月：財務省理財局長
2018年7月：財務省主計局長
2020年7月：財務事務次官
2021年7月：財務省顧問
2023年6月：日本政策投資銀行代表取締役副社長
2024年6月：日本政策投資銀行代表取締役会長

人物

野田内閣では、野田佳彦内閣総理大臣の秘書官を務めました。その際、内閣総理大臣補佐官を務めた末松義規衆議院議員からは、「一党一派に偏しない、日本国に忠誠を尽くす官僚だ。極めて優秀な仕事ぶりに感銘した」と高く評価されています。

不祥事

2018年6月4日、森友学園問題に関連して、麻生太郎財務大臣から文書厳重注意処分を受けました。

関連項目

* 森友学園問題

太田充は、そのキャリアを通じて、日本の財政運営に深く関わってきた人物であり、その動向は今後も注目されるでしょう。

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