姫路バイパス

姫路バイパス

姫路バイパスは、兵庫県高砂市の高砂北ランプから同県太子町の太子東ランプに至る国道2号のバイパスです。姫路市を東西に横断し、阪神高速道路、第二神明道路、加古川バイパス、太子竜野バイパスと接続し、阪神・播磨臨海地域の一大バイパス群を形成しています。

概要

総延長: 18.4km
道路規格: 第1種第3級（自動車専用道路）
車線数: 4車線（高砂西IC - 姫路南ICは6車線）
事業費: 338億6千9百万円
最高速度: 70 km/h

2000年（平成12年）に無料開放されるまでは、姫路東 - 中地と姫路西 - 太子東は建設省が、高砂北 - 姫路東と中地 - 姫路西は日本道路公団が管理していました。料金は高砂北 - 姫路東が普通車で200円、中地 - 姫路西は無料でした。無料開放後は全区間を国土交通省が管理していますが、慢性的な渋滞が発生しており、姫路バイパスのバイパス道路として播磨臨海地域道路が計画されています。

道路の位置関係

（←岡山方面） 太子竜野バイパス - 姫路バイパス - 加古川バイパス - 第二神明道路 - 阪神高速3号神戸線（大阪方面→）
阪神高速から太子竜野バイパスまでは、道なりに走行可能です。

歴史

播磨臨海工業地帯の発展とモータリゼーションの進展により、姫路市内の交通渋滞が深刻化していました。国道2号の交通量は、1963年の1日2万台から1968年には5万台を超え、「昔箱根、今姫路」と言われるほどの交通の難所となっていました。そこで、幹線国道を管理する建設省近畿地方建設局姫路工事事務所を中心に、バイパスの設置や道路の拡幅等の計画が策定・整備されました。

1950年代半ばから、姫路商工会議所は高砂市魚橋―太子町山田間の播磨国道（姫路バイパス）の建設促進を関係機関に要望していました。調査計画は1960年から開始されましたが、建設には時間がかかると見込まれたため、1970年2月1日から国道2号を東行き一方通行、姫路市道十二所前線を西行き一方通行として、渋滞緩和を図りました。一方通行区間は、日ノ本学園前から西今宿三丁目までの3.6kmでした。この一方通行措置は、交通量増大のためバイパス開通後も継続されました。

姫路バイパスの工事は、1967年10月に都市計画決定がなされ、1970年10月に着工されました。道路構造は、市街部は連続高架、田園部は高盛土構造とされました。

第一期工事（姫路東ランプ―中地ランプ間）は1973年7月に暫定供用が開始されました。第二期工事（高砂北ランプ―姫路東ランプ間）は日本道路公団の資金を導入し、受託工事として実施されましたが、工事が大幅に遅延し、1975年12月に有料道路として開通しました。第三期工事（中地ランプ―太子町山田ランプ間）が開通し、姫路バイパスが全線開通したのは1975年12月でした。

年表

1966年（昭和41年）：事業化
1970年（昭和45年）：施工開始
1975年（昭和50年）12月：全線2車線（一部4車線）で暫定供用開始
1985年（昭和60年）12月：全線4車線で供用開始。太子竜野バイパスも開通
1990年（平成2年）3月：高砂西IC - 姫路南ICで6車線供用開始
1994年（平成6年）7月：償還完了。太子竜野バイパスと合わせてプール制適用
1995年（平成7年）1月22日：阪神・淡路大震災で被災するも全面復旧
2000年（平成12年）12月11日：無料開放
2015年（平成27年）3月21日：別所ランプがフルランプ化
2024年（令和6年）3月23日：苫編地区北側側道橋が開通

交通量

全線平均交通量は1日あたり11万台を超え、国内でも有数の交通量を誇ります。特に高砂市 - 姫路市間は国道2号で最も交通量が多く、高速自動車国道を除くと兵庫県内でもトップクラスです。

道路照明灯

姫路バイパスでは、全線にわたる連続した道路照明灯は設置されていません。交通事故が多発する地点に重点的に設置されています。

車線・最高速度

区間	車線数	最高速度	備考

-----	--		--

高砂北IC - 姫路南IC	6	70km/h

姫路南IC - 太子東IC	4	70km/h

その他

管轄警察: 兵庫県警察高速道路交通警察隊姫路西分駐隊

関連項目

無料開放された道路一覧
国道2号
播磨臨海地域道路
バイパス道路
日本のバイパス道路一覧
日本の高速道路

外部リンク

* 国土交通省姫路河川国道事務所

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