宮交シティ

宮交シティ：宮崎のランドマーク、50年の歴史と進化

宮崎県宮崎市大淀地区に位置する宮交シティは、単なるショッピングセンターではありません。年間800万人以上が利用する巨大バスターミナル「宮交シティバスセンター」と、多様なテナントが入居する商業施設、そして地域に根付いた歴史を誇る複合施設です。

多様なテナントと賑わい

約49,000平方メートルの延床面積を誇る宮交シティは、イオン南宮崎店を核テナントに、ファッション、飲食、エンターテインメント、サービスなど、幅広いジャンルの約100店舗が軒を連ねています。生活必需品からファッションアイテム、飲食店、映画館、ゲームセンターまで、一日中楽しむことができる充実のラインナップが、年間約600万人の来客を呼び込み、約130億円もの売上高を上げています。

宮崎交通の拠点、宮交シティバスセンター

宮交シティの心臓部ともいえるのが、18の乗り場・降車場を備えた宮交シティバスセンターです。宮崎県内最大のバスターミナルとして、市内外の路線バスが多数発着し、県民の生活を支える重要な役割を担っています。高速バス路線も充実しており、福岡、熊本、長崎など、県外へのアクセスも容易です。

高速バスは西日本鉄道、九州産交バス、JR九州バスなど他社との共同運行路線も多く、宮崎空港へのリムジンバスも運行されています。また、郊外線は宮崎交通が中心となり、宮崎市内各所や近郊の町を網羅する路線網を有し、宮崎県民の生活の足としてなくてはならない存在となっています。

地域貢献とスポーツへの支援

宮交シティは、商業施設としての役割に加え、地域社会への貢献にも積極的に取り組んでいます。2023年12月には、地元Jリーグチーム「テゲバジャーロ宮崎」の主要株主となり、3階にはクラブハウスも開設。地域スポーツ振興にも大きく貢献しています。さらに、コミュニティFM局「宮崎サンシャインエフエム」の運営にも携わるなど、幅広い分野で地域活性化に貢献しています。

歴史と進化

1973年の開業以来、宮交シティは幾度かのリニューアルを経て、現在の姿へと進化を遂げました。当初は宮崎交通の100％子会社として運営されていましたが、現在はいちご株式会社傘下となり、独立経営を行っています。しかし、バスターミナルの名称には創業時の「宮交」の名称が引き継がれており、宮崎におけるブランド力の高さを示しています。

2005年には宮崎交通が産業再生機構の支援を受けることとなり、その過程でいちご株式会社に株式が譲渡されました。その際、ブランドの継続を願い「宮交」の名称は現在も使用されています。

2015年には、核テナントであるダイエー宮崎店がイオン九州に引き継がれ、「イオン南宮崎店」として生まれ変わりました。このリニューアルを機に、さらに魅力的なショッピング空間が提供されるようになり、更なる来客数の増加に繋がっています。

2023年には開業50周年を迎え、半世紀にわたって宮崎の地域社会に貢献し続けています。

アクセス

宮交シティは、JR九州南宮崎駅からも徒歩圏内に位置し、交通アクセスも抜群です。周辺には、他の商業施設や飲食店も充実しており、宮交シティを拠点に宮崎市内を観光するのも便利です。

まとめ

宮交シティは、バスターミナル、ショッピングセンター、そして地域貢献という３つの役割を融合させた、宮崎を代表する複合施設です。50周年を迎えた今もなお進化を続け、地域社会に活力を与え続ける存在として、その発展を期待せずにはいられません。今後とも、地元住民や観光客にとってなくてはならない場所であり続けるでしょう。

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