山田英二

山田英二 - 日本のレーシングドライバー

山田英二（やまだ えいじ、1962年4月25日 - ）は、日本を代表するレーシングドライバーであり、奈良県吉野郡大淀町出身です。彼は多くのレーシングイベントの第一線で活躍し、数々のチューニングカーを自在に操る技術を持っています。その名は「ターザン山田」や「ラーマン山田」としても知られ、印象的なキャラクターでファンに親しまれています。

初期の影響とキャリアの始まり

山田のレーシングドライバーへの道は、彼の中学時代に車好きの兄の影響を受けたことに始まります。特に『サーキットの狼』や鈴鹿サーキットでのF2レースで星野一義の走りを見たことが、大きな刺激となりました。中学2年生になる頃にはすでにレーサーになる決意を固め、「高校ではレースには役立たない」として働き始め、資金を貯めながら運転免許証を取得するのを待ちました。

しかし、当時のレース界は情報が乏しく、サーキットライセンスの取得方法やマシンの手配に苦労しました。デビューは1981年の鈴鹿シルバーカップFJ1600で、彼は瞬く間にそのスキルを証明しました。

F3への挑戦とその後

1983年、山田は全日本F3選手権にステップアップし、スポット参戦ながらランキング6位を獲得します。1984年には、経済的な制約の中で手に入れた中古のマーチ・793で開幕戦でポールポジションを獲得。優勝を果たし、注目のドライバーへと成長していきました。彼はこの時期、先輩ドライバーからの助言を重視し、実戦を練習の場として全力を尽くしました。

その後も全日本ツーリングカー選手権や、1994年からは全日本F3000選手権に参戦し、多様なレースカテゴリで活躍を続けています。

メディアでの活動

山田はレース活動に加え、雑誌『OPTION』や『ビデオオプション』での活動でも知られています。彼は多くのチューニングカーを駆り、タイムアタックなどで素晴らしい成果を収めています。また、カメラの前では「ラーマン山田」として性悪なキャラクターを演じることで、観衆を楽しませてもいます。

エピソードとして、かつての大胆な「人体実験」企画では、スタッフへの逆襲を受ける形で多くのハプニングを巻き起こしましたが、彼の臨機応変な対応には高い評価が寄せられました。

レースのスリルと魅力

山田のレーススタイルは、彼の技術よりも「速さ」に重きを置いていることが特徴です。市販車ベースのチューニングカーに乗った際には「日本一速い男」と称され、彼の運転技術は本当に尋常ではありません。彼が筑波サーキットで58秒98というタイムを出した際のパフォーマンスは、業界内でも特に注目された瞬間の一つです。

さらに、時には事故に見舞われることもありますが、彼はそれを糧にし、レースの楽しさと挑戦を忘れない姿勢を貫いています。休む暇なく自ら新しい挑戦を試みる彼の姿には、アスリートとしての真剣さと同時にユーモラスな一面も垣間見えます。

山田の今後と未来への夢

最近ではスーパー耐久シリーズにも参戦し続けており、2011年には全日本プロドリフト選手権の審査員に就任するなど、新たな挑戦を続けています。年齢を重ねてもなお、彼の挑戦心は衰えることなく、今後の活躍に期待が高まります。

愛車はトヨタ・プリウスで、過去には様々な車種に乗ってきましたが、「GT-Rのような車に乗ると煽られそうだから」と語る彼の人柄を垣間見るようです。これまでのスリリングな体験を経て、今後もレーシングドライバーとしてのトップを追求し続ける彼の姿勢は、後続世代にとって大きな刺激になるでしょう。

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