山陽電気鉄道本線

山陽電気鉄道本線：神戸と姫路を結ぶ都市間鉄道

概要

山陽電気鉄道本線は、兵庫県神戸市長田区の西代駅から同県姫路市の山陽姫路駅までを結ぶ、全長54.7kmの鉄道路線です。神戸と明石、姫路を結ぶ都市間輸送を担っており、多くの利用客で賑わっています。全列車が阪神[[神戸高速線]]と直通し、神戸三宮駅、さらに阪神本線経由で大阪梅田駅までアクセス可能です。

沿線ではJR山陽本線と並行区間が多く、特に舞子公園駅～山陽[[明石駅]]間では完全に並走しています。しかし、駅間隔やエリア特性の違いから棲み分けがなされており、競合というよりは、JR線のフィーダー輸送としての役割も担っています。JR線とは複数の駅で接続し、山陽姫路駅では山陽新幹線とも接続しており、関西私鉄では珍しい新幹線アクセスを実現しています。災害時などはJR線との間で振替輸送が行われます。

路線データ

路線距離: 54.7 km
軌間: 1,435 mm (標準軌)
駅数: 43駅 (起終点駅含む)
複線区間: 全線複線
電化区間: 全線電化 (直流1,500 V)
閉塞方式: 自動閉塞式
運行管理システム: SANTICS (Sanyo Traffic and Information Control System)
最高速度: 110 km/h
* 混雑率: 82% (2020年度、西新町駅→山陽[[明石駅]]間 7:00-8:00)

運行形態

普通列車と速達列車（直通特急、特急、S特急）が運行されています。日中はほぼ全線で直通特急と普通列車を15分間隔で交互に運行するダイヤが組まれていますが、板宿駅以東では停車駅や本数に違いがあります。

速達列車は、阪神大阪梅田駅～山陽姫路駅間を走る直通特急が中心で、全列車が阪神本線に直通します。朝と深夜には特急、S特急も運転されています。車両は直通特急と特急が6両編成、S特急が4両編成、普通列車は4両または3両編成です。

普通列車は、山陽電鉄から神戸高速線、阪急または阪神線に乗り入れています。阪神神戸三宮行きは、同駅の大阪側に引き上げ線がないため、大石駅まで回送され折り返す列車が多いです。阪神電鉄からも、須磨浦公園駅まで乗り入れる特急が運転されています。

過去には阪急電鉄との直通運転も行われていましたが、1998年に終了しています。近鉄との直通運転は、イベント列車として運転された実績があります。

列車種別

直通特急

阪神大阪梅田駅～山陽姫路駅間を運行。山陽電鉄線内では基本的に15分間隔です。

特急（山陽特急）

山陽電鉄線内停車駅は直通特急とほぼ同じです。現在は早朝と深夜に東二見駅～山陽姫路駅間で運転されています。かつては阪神本線内各駅停車で、大石駅発着で終日運転されていましたが、直通特急増発に伴い減便されました。

特急（阪神特急）

阪神大阪梅田駅～須磨浦公園駅（一部東[[須磨駅]]）間を運行。本線内は各駅停車です。

S特急

直通特急・特急より停車駅が多く、朝と夕方に運転されています。停車駅数は「急行」相当ですが、「急行」種別は設定されていません。

普通（山陽普通）

各駅停車。ほぼ終日、阪急神戸三宮駅～山陽姫路駅間で運転されています。

普通（阪神普通）

阪神特急車両の運用を兼ねて、阪神神戸三宮駅～東[[須磨駅]]・須磨浦公園駅間を運行されています。

休止中の種別・過去に存在した種別

急行、直通、準急、朝ラッシュ時の特急・通勤特急、高砂行き特急、阪急神戸本線からの直通列車など、過去に様々な列車種別が運行されていました。詳細は本文を参照ください。

使用車両

山陽電鉄の自社車両に加え、阪神電鉄の車両も乗り入れています。

歴史

明石駅以東は兵庫電気軌道、以西は神戸姫路電気鉄道として開業し、後に合併して直通運転を開始しました。異なる架線電圧や車体規格を統一するのに苦労がありましたが、日本初の複電圧車の導入などで克服されました。1948年の昇圧により、スムーズな直通運転が可能となりました。

年表

開業から現在までの歴史的な出来事を年表でまとめました。詳細は本文を参照ください。

駅一覧

全駅の停車パターンをまとめた表です。詳細は本文を参照ください。

廃駅

過去に存在した駅の一覧です。詳細は本文を参照ください。

キロポストについて

歴史的な経緯から、キロポストは西代駅～山陽[[明石駅]]間と山陽[[明石駅]]～山陽姫路駅間で起点が異なります。

連続立体交差事業

高砂駅～荒井駅間で連続立体交差事業が計画されています。

もう一度検索