島井咲緒里

島井咲緒里 - 日本の女流棋士

島井咲緒里（しまい さおり）は、1980年5月15日に高知県南国市で生まれ、現在は日本女子プロ将棋協会（LPSA）に所属している著名な女流棋士です。彼女は、土佐高校を卒業し、将棋の世界で長いキャリアを築いてきました。特に森雞二九段の門下として指導を受け、将棋界での地位を確立しています。

略歴

島井は6歳で将棋を覚え、その才能は早くから顕在化しました。1991年には四国代表として第8回小学生ジュニア選手権に出場し、1995年には中学生選抜将棋選手権で高知代表に選ばれました。同年4月には女流育成会に加入し、1996年には女流2級に昇進しました。彼女は1998年から6年間、「近代将棋」誌に「女流棋士の1週間」というエッセイを連載し、将棋界の魅力を広めることに貢献しました。

その後、島井は2006年度前期のNHK将棋講座で谷川浩司のアシスタントを務め、2007年には日本女子プロ将棋協会の設立に参加しました。映画『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』では演技指導と共に、自身も出演し、注目を浴びました。また、2018年にはLPSAの業務執行理事に就任し、協会の活動に関与しています。

人物像

島井咲緒里は、LPSAの人気女流棋士の一人であり、棋士仲間からは「島井姫」や「ペコ姫」との愛称で親しまれています。その愛称は、漫画「ピンポン」のキャラクター「ペコ」から名づけられたものです。また、彼女は1dayトーナメントで優勝4回、準優勝1回という素晴らしい成績を収めており、「元祖1dayクイーン」と呼ばれることもあります。得意な戦法としては四間飛車穴熊を多く用いています。

ファンクラブ「Minerva」やアシスタント・インストラクター「AILS」を担当しつつ、彼女はDJイベントや音楽鑑賞を趣味とし、将棋を広める活動にも積極的です。2011年には音楽と将棋を融合させたイベントを企画し、自らDJとしても活動しました。このような独自のアプローチにより、将棋界の新しい楽しみ方を提案しています。

プライベートと趣味

元夫は将棋棋士の横山泰明で、同じく将棋界で活躍する伊藤真吾のYouTubeチャンネル「イトシンTV」にゲスト出演した際には、婚姻届と離婚届の両方で伊藤が保証人になったことも明かしています。同じ高知県出身で妹弟子の堀彩乃もLPSAに所属しており、彼女との関係も大切にしています。

また、麻雀を趣味とし、2023年の囲碁・[[将棋チャンネル]]杯麻雀王決定戦で優勝を果たしています。将棋のキャリアだけでなく、その他の遊びや趣味も存分に楽しんでいる様子が窺えます。

過去のエピソード

将棋を始めるきっかけとして、兄と祖父の影響を受けた彼女は、当初は不安な気持ちで将棋クラブに通っていました。母からの「10年続ければ何かを得る」という教えがあり、将棋に対する情熱が育まれました。中学では将棋を続けるか悩む時期がありましたが、全国大会で親友と出会い、強い意志をもって進む決意を固めました。

他にも、NHK将棋講座での衣装やミニスカサンタの扮装など、視聴者に驚きを与える演出も数多く経験しています。彼女のユーモアセンスや独特なキャラクターは、将棋ファンからも愛されています。最近では、ファンクラブのイベントで独自のビンゴゲームを企画したりと、細かいところでも工夫を重ねている姿勢が窺えます。

昇段履歴と成績

島井咲緒里は、その活動や個性で将棋界に新たな風を吹き込み、今後の活躍も期待されています。

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