横山泰明

横山 泰明（よこやま ひろあき）

横山泰明は、1980年10月16日に東京都多摩市で生まれた日本の将棋棋士です。桜井昇九段の門下生で、棋士番号は246です。中央大学を卒業後、将棋界でのキャリアを築き上げてきました。元妻は女流二段の島井咲緒里です。

将棋の軌跡

横山は、1992年に小学生将棋名人戦で3位入賞を果たし、この年、同じく3位となったのは山崎隆之という将棋界での才能を思わせるスタートを切りました。翌年の1993年8月には、奨励会に6級で入会。初段昇段までの道のりは厳しく、特に中央大学在学中の2002年10月1日に、三段リーグの混戦を制し、四段に昇段したことは彼の大きな転機でした。

2003年度の初参加でC級2組順位戦において8勝1敗で最終局を迎えましたが、平藤眞吾に敗れた結果、昇級を逃してしまいました。しかし、2004年度には竜王ランキング戦で5組に昇級し、その後も多くの戦績を積み重ねていきます。

特に2006年度の新人王戦U-26では決勝に進出するも、糸谷哲郎に敗れ準優勝。以降、様々な大会で活躍を続け、2007年にはC級2組順位戦で通算100勝を達成し五段に昇段。その後も昇級のチャンスはあったものの、必要な局面での勝利を逃し続け、昇級を果たすまで長い月日がかかりました。

昇級と棋風

ついに2014年度にC級2組からC級1組への昇級を決めた横山。これまでの苦労が報われた瞬間です。さらに、2016年度には銀河戦での連勝記録を樹立し、決勝トーナメントに進出。続いて、C級1組順位戦でも9連勝を達成し、B級2組への昇級を果たします。

2020年度にはB級2組順位戦でリーグ3位となりB級1組へ昇級を決め、ここでも実力を証明しました。B級1組に在籍する中で、松尾歩や阿久津主税といった名棋士相手にも勝利し、能力を発揮しています。

横山の棋風は主に振り飛車党であり、藤井システムやゴキゲン中飛車、対居飛車穴熊で知られていますが、相居飛車の将棋も多く指すようになりました。2013年頃からは横歩取りや角換わりなど、より戦略的な対局に挑む姿勢が見られます。

人物と評価

将棋界では、河口俊彦が彼を「隠れた実力者」と評するなど、将棋に対する真摯な姿勢が評価されています。昇段の経歴や主な成績も華々しく、特に将棋大賞では連勝賞を獲得しました。

昇段履歴

• - 1993年08月：6級（奨励会入会）
• - 1998年07月：初段
• - 2002年10月：四段（プロ入り）
• - 2007年10月：五段（勝数規定、公式戦100勝）
• - 2012年12月：六段（勝数規定、公式戦120勝）
• - 2019年09月：七段（勝数規定、公式戦150勝）

終わりに

横山泰明の将来に期待が寄せられる中、今後もさらなる成長と活躍が望まれます。将棋ファンにとって彼のプレースタイルは感動を与えるものであり、ますます目が離せません。

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