川中島駅

川中島駅：信越本線の歴史と現代が交差する駅

長野県長野市川中島町上氷鉋に位置する川中島駅は、東日本旅客鉄道（JR東日本）と日本貨物鉄道（JR貨物）が乗り入れる信越本線の駅です。1911年、犀川信号所として開業し、1917年には川中島駅に昇格。以来、地域住民の足として、そして歴史を刻んできた駅舎は、北陸[[新幹線]]の建設に伴い改築され、現代的な姿へと生まれ変わりました。

歴史を辿る：信号所から現代駅へ

開業当初は信号所として誕生した川中島駅は、1917年に一般駅へと昇格。その後、1984年には専用線発着を除く車扱貨物取扱が廃止、1985年には荷物扱いも廃止となり、時代の流れとともに変化を遂げてきました。1987年の国鉄分割民営化後はJR東日本とJR貨物の駅となり、1995年には駅舎改築、1997年には貨物列車の設定が廃止されました。近年では、2009年に待合室の新設、2018年にはエレベーターや多目的トイレの設置など、バリアフリー化に向けた整備が進められています。そして、2025年度春以降にはICカード『Suica』の利用が可能になる予定です。

駅構造と設備：島式ホームと新幹線高架

川中島駅は、島式ホーム1面2線を有する地上駅です。ホームと駅舎は跨線橋で連絡しており、北陸[[新幹線]]が駅舎の上を高架線で通過しています。新幹線建設は駅舎の建替えを促し、現在の近代的な駅舎へとつながりました。駅舎内にはみどりの窓口が設置され、長野駅管理の業務委託駅として運営されています。

貨物輸送の歴史：セメント輸送から現在へ

かつて川中島駅は、西側にあった秩父セメント川中島サービスステーションへの専用線を通じて、セメント輸送を担っていました。1997年まで専用線発着の車扱貨物を扱っていましたが、鉄道輸送の終了後、セメント貯蔵サイロは撤去され、現在は住宅地となっています。国鉄分割民営化前には旧駅舎南側に貨物ホームが存在していましたが、現在は住宅と新幹線高架橋、そして新幹線へのレール授受施設がその跡地に建っています。現在、JR貨物駅は車扱貨物臨時取扱駅となっており、貨物列車の発着はありません。

利用状況と周辺環境：地域の中核駅として

2023年度の1日平均乗車人員は1,548人です。近年は、周辺地域の発展とともに利用者数も安定的に推移しています。駅周辺には、川中島駅前郵便局、犀川、国道19号（長野南バイパス）、長野市乗合タクシーの停留所などがあり、利便性の高い環境が整っています。また、源海上人の即身成仏の伝説が残る行人塚跡も近くにあります。有名な川中島古戦場は駅から約4km離れており、路線バスでのアクセスとなります。

隣の駅とアクセス：信越本線における位置

川中島駅は、信越本線において篠ノ井駅と長野駅の中間に位置します。快速列車の一部は通過しますが、普通列車は全て停車します。また、篠ノ井線・しなの鉄道線（篠ノ井駅-長野駅間はJR信越本線）にも接続しています。

まとめ：歴史と未来を繋ぐ駅

川中島駅は、長い歴史を持つ一方で、現代的な設備を備えた、地域住民にとって欠かせない駅です。歴史と現代が融合するこの駅は、これからも地域の発展と共に歩み続けるでしょう。Suica対応予定など、更なる利便性向上も期待されます。

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