平岩駅

平岩駅（ひらいわえき）は、新潟県糸魚川市大字大所字平岩にある、西日本旅客鉄道（JR西日本）大糸線の駅です。周囲は山々に囲まれ、自然豊かな場所に位置しています。

歴史

1957年（昭和32年）8月15日：国鉄大糸線の中土駅 - 小滝駅間延伸と同時に開業。当初は旅客・貨物の取り扱いを行っていました。
1981年（昭和56年）11月20日：貨物の取り扱いを廃止。
1984年（昭和59年）2月1日：荷物扱い廃止。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、JR西日本の駅となりました。
1995年（平成7年）7月12日：7.11水害により駅構内や橋梁が流出し、列車運行が休止。
1996年（平成8年）1月16日：国道148号の復旧に伴い、バス代行輸送を開始。
1997年（平成9年）11月29日：全線復旧し、運行を再開。
2002年（平成14年）3月23日：無人駅化。同年6月には、地元住民が「街の駅長」に就任。
時期未詳：駅舎側の線路が撤去され、ホームが1面1線の構造となる。
2014年（平成26年）
11月22日：長野県神城断層地震の影響で信濃大町駅 - 糸魚川駅間が不通となり、営業休止。
11月23日：平岩駅 - 糸魚川駅間が復旧し、営業再開。不通区間は信濃大町駅 - 平岩駅間となる。
11月26日：南小谷駅 - 平岩駅間が復旧。

駅構造

地上駅で、かつては島式1面2線のホームを持ち、列車交換も行われていました。しかし、駅舎側の線路が撤去されたため、現在は単式1面1線の構造となっています。糸魚川駅とを結ぶ区間列車が設定されているため、信号管理上、閉塞境界としての機能が維持されており、場内・出発信号機が設置されています。ホームには列車接近警告機が設置されています。一部の列車は当駅を境に別列車として扱われます。

北陸広域鉄道部が管理する無人駅で、自動券売機はありません。無人化後、夏の登山シーズンには臨時で職員が派遣され、車内補充券発券機で乗車券が発売されていました。駅舎はホームよりも低い位置にあり、階段と構内踏切を通ってホームへ入ります。

所在地は新潟県糸魚川市ですが、駅舎には長野県小谷村の有線放送電話機が設置されているという珍しい特徴があります。

利用状況

近年の1日平均乗車人員は以下の通りです。
(省略)

駅周辺

平岩駅は新潟県と長野県の県境付近に位置し、駅のすぐそばを流れる姫川を渡ると長野県に入ります。姫川の両岸には姫川温泉が広がっており、温泉旅館が点在しています。蓮華温泉行きのバスへの乗り換え駅であり、白馬岳登山の玄関口として、特に夏場は賑わいます。

駅前には平岩簡易郵便局があります（一時閉鎖中）。駅から南へ2-3kmほどの地域は、過去に水害や土石流災害で大きな被害を受けた地域であり、新潟県道375号（旧国道148号）の葛葉峠付近は長期間通行止めとなっていました。被災前には蒲原温泉が存在していました。

大糸線は平岩駅付近で新潟・長野県境を複数回横断しています。

当駅から南（北小谷寄り）へ1km強の地点
当駅から約500メートル北側（小滝寄り）の地点
鎌倉山トンネル（長さ2km弱）

周辺施設

デンカ 大網発電所
デンカ 大所川発電所
デンカ 横川第二発電所
黒部川電力 姫川第六発電所 取水口
白馬大仏
木地屋の里：駅から西へ5kmほどの山間部の集落
大網農山村体験交流施設・つちのいえ：駅から東へ2kmほどの山間部の集落

バス路線

駅前にある「平岩駅」停留所から、以下の路線バスや乗合タクシーが発着します。

糸魚川バス（7 - 10月運転）：糸魚川駅 / 蓮華温泉
糸魚川市 糸魚川地域乗合タクシー
木地屋・平岩診療所線（特定の曜日のみ運行）
山之坊・平岩駅線（特定の曜日のみ運行）
小谷村営バス
* 北小谷線：大網 / 南小谷駅（北側の県道505号と375号が交わる交差点付近に停車）

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