新谷駅
新谷駅について
新谷駅（にいやえき）は、愛媛県大洲市新谷に位置する四国旅客鉄道（JR四国）の駅です。この駅は、内子線と予讃線（新線）の境界となっていますが、運行系統上は区別されず、全ての列車が両路線を直通運転します。駅番号は「U13」で、両路線で共通です。
所属路線は内子線ですが、これはかつて内子線が五郎駅から分岐していた名残です。その後、伊予大洲～新谷間が予讃線として開通したため、現在の形になりました。
歴史
1920年（大正9年）5月1日：愛媛鉄道の駅として開業しました。当時は762mmの狭軌でした。
1933年（昭和8年）10月1日：愛媛鉄道が国有化され、鉄道省内子線の駅となりました。
1935年（昭和10年）10月6日：軌間が1067mmに改軌され、新谷～若宮連絡所（現在の伊予若宮[[信号場]]付近）間が廃止。新谷～五郎間が開業しました。
1963年（昭和38年）4月1日：業務委託駅となり、日本交通観光社に業務が委託されました。
1970年（昭和45年）4月1日：貨物取り扱いが廃止されました。
1971年（昭和46年）11月6日：荷物扱いが廃止され、無人駅となりました。
1983年（昭和58年）9月1日：五郎駅寄りに200m移転しました。
1986年（昭和61年）3月3日：予讃線伊予大洲～伊予若宮[[信号場]]～新谷間が開業し、新谷～五郎間が廃止されました。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、四国旅客鉄道（JR四国）の駅となりました。
駅構造
現在の駅は地上駅で、相対式ホーム2面2線を備えます。Y字分岐のため、上下線ともに進入速度が60km/hに制限されています。駅舎はなく無人駅で、駅員は配置されていません。駅の東側には踏切があり、上下線で出入口が分かれています。各ホームへは、線路に沿った通路を歩いてアクセスします。
以前の駅は、現在の駅の東側、踏切を挟んだ内子側に位置していました。木造の駅舎が線路の北側にあり、1面2線の島式ホームで、ホーム上には待合所がありました。駅舎からホームへは、線路を渡るスロープで直接上がることができました。1971年の無人化以降は簡易委託駅となり、駅近くの商店で近距離乗車券を販売していましたが、現在はその商店も閉店しており、乗車券の販売も行われていません。
のりば
現在の新谷駅ののりばは以下の通りです。
駅周辺
駅周辺には以下の施設があります。
帝京第五高等学校
大洲市立新谷中学校
大洲市立新谷小学校（新谷陣屋）
新谷郵便局
国道56号
松山自動車道大洲料金所（本線料金所）
銀河鉄道999の始発駅
新谷駅のある大洲市新谷地区は、漫画家・松本零士氏が幼少期を疎開先として過ごした場所です。旧新谷駅の時計台や、沿線を走る蒸気機関車の記憶が、代表作「銀河鉄道999」の着想に影響を与えたとされています。
新谷地区の団体「新谷一万石まちおこしの会」は、松本氏を招き、新谷を「銀河鉄道999の始発駅」とするイベントを開催しました。駅前の通りは「999通り」と名付けられ、地区内には松本作品をモチーフとしたモニュメントやキャラクター像が設置されています。
隣の駅
四国旅客鉄道（JR四国）
■内子線：喜多山駅 (U12) - 新谷駅 (U13)
■予讃線（新線）：新谷駅 (U13) - （伊予若宮[[信号場]]） - 伊予大洲駅 (U14)
かつて存在した路線
日本国有鉄道
内子線（廃止区間）：五郎駅 - 新谷駅
参考文献
石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』（初版）JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6
関連項目
日本の[[鉄道駅]]一覧
外部リンク
* 新谷駅 時刻表 (PDF) - 四国旅客鉄道
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