村田夏南子
村田夏南子（むらた かなこ、1993年8月10日 - ）は、愛媛県松山市出身の日本の女性総合格闘家であり、元レスリング選手です。リバーサルジム新宿Me,Weに所属し、MILLENNIUM PROがマネジメントを行っています。彼女は、元Invicta FC世界ストロー級王者という輝かしい実績を持っています。
村田は幼少期から祖父の指導の下で柔道を始めました。女子柔道48kg級世界チャンピオンの浅見八瑠奈と同じ伊予柔道会に所属し、浅見から大きな影響を受けました。小学校高学年では、全国大会で2年連続3位に入賞し、小学生女子相撲大会4年生の部では優勝経験もあります。
中学時代には愛知県の大成中学へ柔道留学し、1年次には52キロ級で全国3位、2年次には全国優勝を果たしました。さらに、2008年3月のテューリンゲン国際大会でも優勝しています。しかし、3年生の時に、得意技である肩車や掬投などのタックル系の技がルール改正で禁止されたことや、北京オリンピックでの吉田沙保里の活躍に憧れを抱いたことがきっかけで、レスリングへ転向を決意しました。
柔道の実績が評価され、村田は日本オリンピック委員会（JOC）のジュニア育成システムであるJOCエリートアカデミー2期生に選ばれました。高校はレスリングの名門、安部学院高校に進学し、全国高校女子選手権、ジュニアオリンピック、ジュニアクイーンズカップなどの国内ジュニア大会を制覇しました。また、アジアカデット選手権でも優勝し、2010年には世界ジュニア選手権59kg級で銅メダルを獲得しました。全日本レスリング選手権大会準決勝では、憧れの吉田沙保里と初対戦しましたが、テクニカルフォール負けを喫しました。
2011年には、FILAゴールデングランプリヤリギン国際大会で優勝し、初のシニア国際大会タイトルを獲得しました。全日本選抜レスリング選手権大会決勝では、再び吉田と対戦しましたが敗れました。しかし、世界ジュニア選手権55kg級では優勝を飾り、12月の全日本選手権では吉田に敗れたものの、第一ピリオドで2ポイントを奪う健闘を見せました。
2012年、JOCエリートアカデミーを卒業し、日本大学に進学しました。この年は、1月のヤリギン国際大会、2月のアジア選手権、9月の世界ジュニア選手権、ゴールデングランプリの4大会で優勝し、前年の世界ジュニア選手権から5大会連続優勝という偉業を達成しました。12月には、吉田が欠場した全日本選手権で初優勝を果たしました。2013年には、JOCが次世代のシンボルアスリートとして初制定した「JOCネクストシンボルアスリート」の6選手の一人に選出されました。
2016年からは総合格闘家に転向し、RIZINに参戦しました。UWW世界ランキングは16位（2016年5月現在）です。プロレスラーの橋本千紘は高校・大学の1年先輩です。
2015年12月31日、RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015 IZAの舞のリング上で挨拶を行い、RIZIN参戦と総合格闘技への転向を発表しました。2016年4月17日、RIZIN.1でプロ総合格闘技デビューし、ナタリア・デニソヴァに3R判定勝ちを収めました。同年9月25日、RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 開幕戦でキーラ・バタラに3R判定勝ち。同年12月29日、RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 2nd ROUNDで1階級上の中井りんと57.15kg契約で対戦し、3Rにリアネイキドチョークで一本負けを喫しました。
2018年5月6日、RIZIN.10で後にUFC女子ストロー級王者となるジャン・ウェイリーとの対戦が予定されていましたが、ウェイリーが練習中の怪我で欠場。代わりにランチャーナ・グリーンと対戦し、1Rにフロントチョークで一本勝ちしました。同年8月12日、RIZIN.12では元UFCのアンジェラ・マガーナに2R肩固めで一本勝ち。2019年4月21日、RIZIN.15でサライ・オロスコに2Rヴォンフルーチョークで一本勝ちを収めました。
2019年6月7日、RIZINの団体経由でInvicta FCに参戦。Invictaデビュー戦となったInvicta FC 35でリアーナ・ピロシンにリアネイキドチョークで一本勝ち。同年11月1日、Invicta FC 38のInvicta FC世界ストロー級王座決定戦でエミリー・デュコテと対戦し、2-1の判定勝ちで王座を獲得しました。
2020年11月14日、UFC初参戦となったUFC Fight Night: Felder vs. dos Anjosでランダ・マルコスに3-0の判定勝ち。2021年6月19日、UFC on ESPN 25: The Korean Zombie vs. Igeで女子ストロー級ランキング13位のビルナ・ジャンジロバと対戦しましたが、2Rに左肘を脱臼し、ドクターストップによるTKO負けとなりました。さらに2021年、バンタオ・ムエタイ＆MMAでの練習中に、練習相手のインド人男性選手とのマススパーで顔面に膝蹴りを受けて前歯を全て折る大怪我を負い、約2年半もの間、試合ができない状態になりました。2023年10月7日、約2年半ぶりに大怪我から復帰し、UFC Fight Night: Dawson vs. Greenでバネッサ・デモポロスと対戦しましたが、0-3の判定負けを喫しました。
村田夏南子は、桜庭和志を尊敬しています。
2004年 - 全国小学生学年別[[柔道大会]] 40kg超級 3位
2005年 - 全国小学生学年別[[柔道大会]] 45kg超級 3位
2007年 - 近代柔道杯全国中学生柔道大会 団体戦 3位
2007年 - 全国中学校[[柔道大会]] 52kg級 優勝
2008年 - テューリンゲン国際 優勝
2008年 - 全国中学校[[柔道大会]] 団体戦 2位
2008年 - 全日本選抜少年柔道大会 団体戦 2位
2009年 - 2011年 ジュニアクイーンズカップ 3連覇
2009年 - 2011年 ジュニアオリンピック 3連覇
2009年 - 2011年 全国高校女子選手権 3連覇
2009年 - アジアカデット選手権大会 優勝
2010年 - アジアジュニア選手権大会 優勝
2010年 - 世界ジュニア 3位
2010年 - 全日本レスリング選手権大会 3位
2011年 - FILAゴールデングランプリ ヤリギン国際大会 優勝
2011年 - FILAゴールデングランプリ クリッパン国際大会 2位
2011年 - 全日本選抜レスリング選手権大会 2位
2011年 - FILAゴールデングランプリ 決勝大会 2位
2011年 - 世界ジュニア 優勝
2011年 - 全日本レスリング選手権大会 2位
2012年 - FILAゴールデングランプリ ヤリギン国際大会 優勝
2012年 - アジア選手権大会 優勝
2012年 - 世界ジュニア 優勝
2012年 - FILAゴールデングランプリ 決勝大会 優勝
2012年 - 全日本レスリング選手権大会 優勝
2013年 - アジア選手権大会 2位
2013年 - 全日本選抜レスリング選手権大会 2位
2013年 - ユニバーシアード 3位
2013年 - 全日本レスリング選手権大会 3位
第7代Invicta FC世界ストロー級王座（2019年）
試合映像
補足映像
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Invicta FC王者一覧
村田夏南子 - Sherdog (英語)
村田夏南子 - 世界レスリング連合 (英語)
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パンクラス 選手データ
村田夏南子 (@m_r_t_k_n_k) - X（旧Twitter）
* 村田夏南子 (@m_r_t_k_n_k) - Instagram
格闘技の道へ
村田は幼少期から祖父の指導の下で柔道を始めました。女子柔道48kg級世界チャンピオンの浅見八瑠奈と同じ伊予柔道会に所属し、浅見から大きな影響を受けました。小学校高学年では、全国大会で2年連続3位に入賞し、小学生女子相撲大会4年生の部では優勝経験もあります。
中学時代には愛知県の大成中学へ柔道留学し、1年次には52キロ級で全国3位、2年次には全国優勝を果たしました。さらに、2008年3月のテューリンゲン国際大会でも優勝しています。しかし、3年生の時に、得意技である肩車や掬投などのタックル系の技がルール改正で禁止されたことや、北京オリンピックでの吉田沙保里の活躍に憧れを抱いたことがきっかけで、レスリングへ転向を決意しました。
レスリングでの活躍
柔道の実績が評価され、村田は日本オリンピック委員会（JOC）のジュニア育成システムであるJOCエリートアカデミー2期生に選ばれました。高校はレスリングの名門、安部学院高校に進学し、全国高校女子選手権、ジュニアオリンピック、ジュニアクイーンズカップなどの国内ジュニア大会を制覇しました。また、アジアカデット選手権でも優勝し、2010年には世界ジュニア選手権59kg級で銅メダルを獲得しました。全日本レスリング選手権大会準決勝では、憧れの吉田沙保里と初対戦しましたが、テクニカルフォール負けを喫しました。
2011年には、FILAゴールデングランプリヤリギン国際大会で優勝し、初のシニア国際大会タイトルを獲得しました。全日本選抜レスリング選手権大会決勝では、再び吉田と対戦しましたが敗れました。しかし、世界ジュニア選手権55kg級では優勝を飾り、12月の全日本選手権では吉田に敗れたものの、第一ピリオドで2ポイントを奪う健闘を見せました。
2012年、JOCエリートアカデミーを卒業し、日本大学に進学しました。この年は、1月のヤリギン国際大会、2月のアジア選手権、9月の世界ジュニア選手権、ゴールデングランプリの4大会で優勝し、前年の世界ジュニア選手権から5大会連続優勝という偉業を達成しました。12月には、吉田が欠場した全日本選手権で初優勝を果たしました。2013年には、JOCが次世代のシンボルアスリートとして初制定した「JOCネクストシンボルアスリート」の6選手の一人に選出されました。
総合格闘技への転身
2016年からは総合格闘家に転向し、RIZINに参戦しました。UWW世界ランキングは16位（2016年5月現在）です。プロレスラーの橋本千紘は高校・大学の1年先輩です。
RIZINでの戦い
2015年12月31日、RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015 IZAの舞のリング上で挨拶を行い、RIZIN参戦と総合格闘技への転向を発表しました。2016年4月17日、RIZIN.1でプロ総合格闘技デビューし、ナタリア・デニソヴァに3R判定勝ちを収めました。同年9月25日、RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 開幕戦でキーラ・バタラに3R判定勝ち。同年12月29日、RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 2nd ROUNDで1階級上の中井りんと57.15kg契約で対戦し、3Rにリアネイキドチョークで一本負けを喫しました。
2018年5月6日、RIZIN.10で後にUFC女子ストロー級王者となるジャン・ウェイリーとの対戦が予定されていましたが、ウェイリーが練習中の怪我で欠場。代わりにランチャーナ・グリーンと対戦し、1Rにフロントチョークで一本勝ちしました。同年8月12日、RIZIN.12では元UFCのアンジェラ・マガーナに2R肩固めで一本勝ち。2019年4月21日、RIZIN.15でサライ・オロスコに2Rヴォンフルーチョークで一本勝ちを収めました。
Invicta FCでの活躍
2019年6月7日、RIZINの団体経由でInvicta FCに参戦。Invictaデビュー戦となったInvicta FC 35でリアーナ・ピロシンにリアネイキドチョークで一本勝ち。同年11月1日、Invicta FC 38のInvicta FC世界ストロー級王座決定戦でエミリー・デュコテと対戦し、2-1の判定勝ちで王座を獲得しました。
UFCでの挑戦
2020年11月14日、UFC初参戦となったUFC Fight Night: Felder vs. dos Anjosでランダ・マルコスに3-0の判定勝ち。2021年6月19日、UFC on ESPN 25: The Korean Zombie vs. Igeで女子ストロー級ランキング13位のビルナ・ジャンジロバと対戦しましたが、2Rに左肘を脱臼し、ドクターストップによるTKO負けとなりました。さらに2021年、バンタオ・ムエタイ＆MMAでの練習中に、練習相手のインド人男性選手とのマススパーで顔面に膝蹴りを受けて前歯を全て折る大怪我を負い、約2年半もの間、試合ができない状態になりました。2023年10月7日、約2年半ぶりに大怪我から復帰し、UFC Fight Night: Dawson vs. Greenでバネッサ・デモポロスと対戦しましたが、0-3の判定負けを喫しました。
人物像
村田夏南子は、桜庭和志を尊敬しています。
主な戦績
柔道時代
2004年 - 全国小学生学年別[[柔道大会]] 40kg超級 3位
2005年 - 全国小学生学年別[[柔道大会]] 45kg超級 3位
2007年 - 近代柔道杯全国中学生柔道大会 団体戦 3位
2007年 - 全国中学校[[柔道大会]] 52kg級 優勝
2008年 - テューリンゲン国際 優勝
2008年 - 全国中学校[[柔道大会]] 団体戦 2位
2008年 - 全日本選抜少年柔道大会 団体戦 2位
レスリング時代
2009年 - 2011年 ジュニアクイーンズカップ 3連覇
2009年 - 2011年 ジュニアオリンピック 3連覇
2009年 - 2011年 全国高校女子選手権 3連覇
2009年 - アジアカデット選手権大会 優勝
2010年 - アジアジュニア選手権大会 優勝
2010年 - 世界ジュニア 3位
2010年 - 全日本レスリング選手権大会 3位
2011年 - FILAゴールデングランプリ ヤリギン国際大会 優勝
2011年 - FILAゴールデングランプリ クリッパン国際大会 2位
2011年 - 全日本選抜レスリング選手権大会 2位
2011年 - FILAゴールデングランプリ 決勝大会 2位
2011年 - 世界ジュニア 優勝
2011年 - 全日本レスリング選手権大会 2位
2012年 - FILAゴールデングランプリ ヤリギン国際大会 優勝
2012年 - アジア選手権大会 優勝
2012年 - 世界ジュニア 優勝
2012年 - FILAゴールデングランプリ 決勝大会 優勝
2012年 - 全日本レスリング選手権大会 優勝
2013年 - アジア選手権大会 2位
2013年 - 全日本選抜レスリング選手権大会 2位
2013年 - ユニバーシアード 3位
2013年 - 全日本レスリング選手権大会 3位
獲得タイトル
第7代Invicta FC世界ストロー級王座（2019年）
脚注
試合映像
補足映像
関連項目
女子レスリング選手一覧
愛媛県出身の人物一覧
Invicta FC王者一覧
外部リンク
村田夏南子 - Sherdog (英語)
村田夏南子 - 世界レスリング連合 (英語)
RIZIN 選手データ
パンクラス 選手データ
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