東山梨駅

東山梨駅：山梨市の静かなローカル駅

東山梨駅は、山梨県山梨市上之割に位置する東日本旅客鉄道（JR東日本）中央本線の駅です。駅番号はCO38。周囲は静かな住宅街が広がり、のどかな田園風景も望める、穏やかな雰囲気の駅です。

駅の誕生と歴史

東山梨駅は、地元住民の強い要望によって建設されました。その建設費370万円は、地元住民の尽力によって全額賄われたという経緯があります。1957年（昭和32年）2月5日、日本国有鉄道（国鉄）の駅として開業。開業当初は、上下線ともに1日8本のみの停車でした。その後、1970年（昭和45年）10月1日に無人駅となり、現在に至ります。国鉄分割民営化後の1987年（昭和62年）4月1日には、JR東日本の駅となりました。2004年（平成16年）10月16日にはSuicaの利用が可能となり、東京近郊区間にも編入されました。

駅舎と設備

東山梨駅は地上駅で、相対式ホーム2面2線を有しています。ホームのうち2両分のみが嵩上げされているのが特徴です。無人駅であるため、自動改札機は設置されていませんが、各ホームの出入り口には簡易Suica改札機が設置されています。甲府方面のホーム上には、乗車駅証明書発行機もあります。かつては自動券売機も設置されていましたが、現在は撤去されています。反対側のホームへ移動する際は、駅前にある踏切を渡る必要があります。駅舎の構造は、2駅隣の春日居町駅とよく似ています。なお、案内上の番線番号は設定されていません。

利用状況と周辺環境

1日あたりの平均利用客数は、山梨県統計年鑑のデータに基づいて算出されています。駅周辺には、国宝に指定されている清白寺や、近年利用者が増加している山梨県営東山梨団地があります。これらの施設の存在が、駅の利用客数増加に寄与していると考えられます。

アクセスとバス路線

東山梨駅には、『東山梨駅』停留所が設置されており、山梨市営バスが発着しています。バス路線としては、南方向巡回の山梨市駅行きと、北方向巡回の老人健康福祉センター行きがあります。これらのバス路線は、駅周辺地域と市街地を結ぶ重要な交通手段となっています。

列車運行について

東山梨駅は、かつてはホーム有効長が6両分だったため、国鉄末期までは8両編成の普通列車は通過していました。しかし、民営化後は全普通列車が停車するようになり、利便性が向上しました。

隣の駅

東山梨駅の隣接駅は、塩山駅（CO 37）と山梨市駅（CO 39）です。いずれも中央本線に属しています。

まとめ

東山梨駅は、地元住民の強い思いによって誕生し、現在も地域に密着した存在として機能している駅です。静かな環境と周辺の観光地、そして充実したバス路線と、独特の魅力を兼ね備えています。

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