松野町

愛媛県松野町の魅力

松野町は、愛媛県の南予地方に位置する、自然豊かな町です。北宇和郡に属し、1955年の合併で松丸町の「松」と吉野生村の「野」を取り「松野町」として発足しました。平成の大合併では他市町村との合併を選ばなかったため、愛媛県内で最も小さな自治体となっています。

地理

町の84%を森林が占め、四万十川の支流である広見川が流れる、緑豊かな場所です。宇和島市の真東に位置しますが、鬼ヶ城山があるため、宇和島市街へは隣の鬼北町を経由する必要があります。

旧町村である吉野地域と松丸地域に大きく分けられ、役場がある松丸地域には、街道沿いに商店街やJRの駅があります。

主要な河川としては、広見川や目黒川が挙げられます。広見川は清流として知られ、川ガニや天然うなぎの宝庫となっています。

隣接する自治体は以下の通りです。

愛媛県：宇和島市、北宇和郡鬼北町
高知県：四万十市、高岡郡四万十町

歴史

1955年3月31日に松丸町と吉野生村が合併し、松野町が誕生しました。合併の経緯は複雑で、当初は鬼北地域との合併を目指す動きもありましたが、最終的には小規模合併となりました。

平成の市町村合併においては、鬼北町との合併協議を進めるも、2010年3月末に協議会が廃止となり、単独での存続を選びました。

近年では、2022年2月14日に新庁舎及び防災拠点施設が完成しています。

文化・観光

「森の国」というキャッチフレーズのもと、交流人口の増加を目指した行政施策が展開されています。

俳句の世界では、芝不器男などの俳人を輩出しており、不器男の生家は記念館として公開されています。また、河後森城跡は国の史跡に指定されており、中世の城郭として貴重な遺構を見ることができます。永昌寺には四国ぼけ封じ三十三観音霊場があります。

主な観光スポットは以下の通りです。

虹の森公園：四万十川学習センターおさかな館、ガラス工房、特産品販売所などがある複合施設
道の駅虹の森公園まつの
森の国ホテル
滑床渓谷：宇和島市に属するが、松野町からも近い景勝地
森の国ぽっぽ温泉：JR松丸駅構内にある温泉施設

産業

農業が盛んで、米、桃、ユズなどが栽培されています。特に桃は特産品として知られています。

松丸地域は、江戸時代から宿場町として栄え、現在も商店街が残っています。

教育

町内には高等学校はありませんが、隣の鬼北町に愛媛県立北宇和高等学校があります。

中学校は松野町立松野中学校があり、小学校は松野町立松野西小学校と松野町立松野東小学校があります。

交通

鉄道はJR予土線が通り、松丸駅、吉野生駅、真土駅があります。

道路は国道381号などが通っています。

バスは宇和島自動車の便があり、松野町コミュニティバス（森の国バス）も運行されています。

名産品

桃
ピーチワイン「なめとこ」
雷漬（ユズの加工品）
茶
天然うなぎ
川ガニ
ガラス製品

松野町は、豊かな自然と歴史、文化が調和した魅力的な町です。ぜひ一度、訪れてみてください。

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