梶が谷駅

梶が谷駅（DT11）

梶が谷駅は、神奈川県川崎市高津区末長一丁目に位置する東急田園都市線の駅です。駅番号はDT11。

歴史

1966年（昭和41年）4月1日：駅が開設されました。
1991年（平成3年）9月：駅で使用されていた継電連動装置が昭和鉄道高等学校へ寄贈されました。
2005年（平成17年）2月：大井町線用車庫の建設工事が始まりました。
2006年（平成18年）7月28日：一部列車がホームに接触していたことが判明しました。
2007年（平成19年）5月3日 - 6日：駅改良工事に伴い、上り列車が3番線を走行しました。
2007年（平成19年）5月7日：4番線が通過専用線に変更されました。
2008年（平成20年）3月24日：大井町線用車庫が完成しました。

駅名の由来

駅名は、1960年（昭和35年）に免許された際の仮称「梶ヶ谷駅」に由来します。これは、駅所在地の古くからの地名にちなんだものです。1965年（昭和40年）9月の常務会で「梶が谷駅」と正式に決定されました。

駅構造

島式ホーム2面4線を有する地上駅で、橋上駅舎を備えています。駅の所在地が谷間であるため、駅舎と改札口は駅前道路と同一平面にあり、ホームは一段低い位置にあります。

一部の各駅停車は、当駅で急行または準急の通過待ちを行います。下り線（長津田・中央林間方面）では、1番線は通過待ちのない各駅停車と急行・準急が、2番線は通過待ちを行う各駅停車が使用します。上り線（渋谷方面）では、3番線はすべての各駅停車が、4番線は急行・準急が使用します。

ホームが大きく湾曲しているため、以前は駅員がホームをモニターで監視し、車掌に戸閉め・発車の合図を送っていました。2019年（令和元年）以降、ホームドア設置に伴い車掌用ITVが設置され、表示灯設備は撤去されました。現在は2番線10両のみ駅員が合図を出しています。

2007年（平成19年）の駅改良工事により、4番線は通過専用線となり、ホーム上には安全柵が設置されています。方面標識には「ご乗車になれません」と表示され、黄色い点字ブロックも撤去されました。

宮崎台寄りには引上線があり、かつては当駅止まりの電車も設定されていましたが、現在は花火大会の臨時列車運行時や大井町線車両留置に伴う折返しなどに使用されます。

駅舎の中央林間側への拡幅工事が行われ、ホームへのエレベーターや店舗、トイレが新設されました。バスターミナルは、以前バスの転回所だった場所を再整備したものです。

駅改良工事

二子玉川駅 - 溝の口駅間の複々線化（大井町線延伸）に伴い、大井町線梶が谷車庫の建設に合わせて駅改良工事が実施されました。

梶が谷車庫

大井町線急行運行開始に伴い、4番線宮崎台寄りに大井町線梶が谷車庫が新設されました。大井町線急行用車両（6000系・6020系）が留置されています。

列車のホームへの接触事故

2006年（平成18年）6月、当駅の2番線で列車とホームの接触事故が発生しました。原因は、カーブ上にある2番線のカントが設定より緩く、レールの水平方向へのズレがあったためと判明し、その後修正されました。

駅構内設備

売店「toks」：改札外
トイレ：下りホーム、多機能トイレ併設

利用状況

2023年度（令和5年度）の1日平均乗降人員は35,653人です。

駅周辺

駅周辺は、田園都市線開通後の開発によって建てられた住宅地が広がっています。マンションも多く、新興住宅地としての様相を呈しています。

エルカジ通り
東急ストア梶が谷店
高津郵便局
ゆうちょ銀行高津店
身代り不動尊大明王院
国道246号
コジマ×ビックカメラ梶が谷店
川崎市民プラザ
ホテル梶ヶ谷プラザ
川崎国道事務所
川崎市農業振興センター
国家公務員共済組合連合会虎の門病院分院
そうてつローゼン 梶ケ谷店

バス路線

駅横に小規模なバスターミナルがあります。

隣の駅

東急電鉄

田園都市線
■急行・■準急：通過
■各駅停車：溝の口駅 (DT10) - 梶が谷駅 (DT11) - 宮崎台駅 (DT12)

参考文献

宮田道一『東急の駅 今昔・昭和の面影』JTBパブリッシング、2008年。

もう一度検索