武庫川団地前駅

武庫川団地前駅について

武庫川団地前駅（むこがわだんちまええき）は、兵庫県西宮市上田東町に所在する阪神電気鉄道の武庫川線上の終着駅です。駅番号はHS 51です。この駅は1984年4月3日に開業し、長年にわたって地域住民の交通手段として利用されています。

歴史

武庫川団地前駅の開業は、武庫川線の延伸に伴うものであり、その際の延伸費用21億円は住宅・都市整備公団が全額負担しました。開業当初は、高須地区に4つの小学校を建設することを条件に国が費用を負担する予定でしたが、結果的に高須南、高須東、高須西の3校のみが設立されたため、国からの負担がなくなりました。そのため、阪神電気鉄道は当初の計画に反して、武庫川団地の北端近くに駅を設けることとなりました。

1995年1月17日、阪神・淡路大震災によって武庫川線が不通になりますが、1月26日に運行が再開されました。また、2014年4月1日には駅番号が導入され、より利用しやすくなりました。

歴史的には、1943年に開業した洲先駅が現在の武庫川団地前駅の位置にほぼ相当します。洲先駅は1948年に運転再開される際に位置を移転しましたが、旧ホームの跡地は長らく残されていました。昭和30年代には、隣接する武庫川車両工業の工場が設立され、その工場で製造された電車は武庫川線を経由して阪神本線に搬入されていましたが、工場が移転したため、その後は更地となりました。

駅構造

武庫川団地前駅は地上駅で、相対式ホームを2面2線持っていますが、実際には東側のホームのみが使用されています。訪れる人々は片面1線のホームを利用しており、西側のホームは施錠されていて無人です。自動券売機や自動改札機が設置されていますが、駅は終日無人で運営されています。また、発着する電車はすべて、武庫川方面へ向かっています。

利用状況

2023年11月の1日平均乗降人員は7,453人となり、阪神電気鉄道の駅の中では伝法駅に次いで38位に位置します。2022年の1日平均乗車人員は3,512人でした。

駅周辺の施設

武庫川団地前駅は、周囲に多くの施設や団地があります。最寄りには、メルカードむこがわやムコダンモール、そして西宮市立高須公民館や各学校などがあります。特に、ムコダンモールは西宮市立高須東小学校跡地に設けられたショッピングセンターで、地域の人々に利用されています。

駅から徒歩で約15分の距離には、鳴尾浜臨海公園や兵庫県立の体育館、さらには武庫川女子大学があり、アクセスも便利です。

バス路線

武庫川団地前駅の近くには、阪神バスの「武庫川団地駅前」停留所が存在します。ここからは高須東線のバスが運行しており、特に甲子園駅方面へのアクセスが可能です。武庫川団地や高須東エリアへのアクセスを考えると、甲子園駅からバスを利用する方が効率的です。

隣接駅

武庫川団地前駅の隣には、洲先駅（HS 52）があります。

このように、武庫川団地前駅は周辺の住宅団地や施設へアクセスする重要な交通拠点として、多くの利用者に支えられています。

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