猿橋駅

猿橋駅：歴史と地域を繋ぐ中央本線の駅

猿橋駅は、山梨県大月市猿橋町殿上に位置するJR東日本中央本線の駅です。駅番号はJC31。相模川右岸、南約300mの段丘上にあり、東西に走る線路と主要道路に近接しています。周囲は住宅地で、駅周辺は国道沿いに商店が立ち並ぶものの、駅前商店街はありません。

歴史

猿橋駅は明治35年'>[1902年]昭和35年'>[10月1日]]、国鉄中央東線鳥沢～大月間の開通と同時に「猿橋駅(えんきょうえき)」として開業しました。当初は旅客・貨物の両方を扱っていましたが、1960年][4月]]20日に貨物取扱いは廃止され、1984年][2月1日]]には荷物扱いも廃止されました。1987年][[4月1日の国鉄分割民営化に伴い、JR東日本の駅となりました。

1997年(平成9年)[3月]]には、老朽化した木造駅舎と跨線橋を撤去し、橋上駅舎への改築工事が開始されました。島式ホームの改良や南口開発も同時に行われ、12月25日には新駅舎の北口が利用開始。翌1998年][4月1日には南口が完成し、南北自由通路が開通しました。2001年][11月18日にはSuicaが利用可能となり、2002年][10月1日には開業100周年を迎えました。2009年][[5月31日にはみどりの窓口の営業が終了しています。

駅構造

猿橋駅は地上駅で、島式ホーム1面2線を有する構造です。橋上駅舎を備え、島式ホームに相対して旧ホームが残されています。留置線も設置されています。有効長は当初10両編成でしたが、中央線快速電車の12両編成に対応するため延長工事が行われ、2024年10月13日より12両編成の運転が開始されました。駅はJR東日本ステーションサービスが委託管理しており、自動券売機や簡易Suica改札機が設置されています。北口と南口にはそれぞれ駅前広場があります。

利用状況

JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は964人です。

駅周辺

駅周辺は、住宅地が広がっています。駅からは、東へ約1.2kmの場所に日本三奇橋の一つである猿橋と町の中心部があります。[国道20号]]は駅の北側を通過し、その北には宮下橋と百蔵橋があり、それぞれ桂川と葛野川を渡っています。東約700mには葛野川と桂川の合流地点があります。中央自動車道の猿橋バス停までは徒歩で約20分かかります。駅南方の山上には、分譲住宅地「パストラルびゅう桂台」があります。[[2006年]までは、山上と駅を結ぶ磁石式モノレール「シャトル桂台」が運行されていました。

バス路線

駅北口ロータリーにある「猿橋駅前」停留所から、富士急バスが運行する複数の路線が発着しています。主な路線としては、上和田線、宮谷線、藤崎・四季の丘・桂台線、新倉・山谷線、朝日小沢線などがあります。これらの路線は大月駅や周辺の地域を網羅しており、地域住民の交通手段として重要な役割を担っています。

甲府機関庫猿橋分庫

猿橋駅に隣接して、かつて甲府機関庫猿橋分庫が存在していました。明治42年'>[1909年]大正15年'>[9月13日]]に設立され、機関車の点検などを主な業務としていました。その後、機関車の配置も行われるようになり、八王子や甲府方面への機関車の折り返し運転にも関与しました。しかし、1926年][1月22日]]に廃止され、その後は甲府機関庫猿橋駐泊所、甲府機関庫猿橋転向給炭水所、甲府機関庫猿橋転向所と名称を変えながら、1936年][[1月10日に完全に削除されました。電化初期には、予備機関車の配置や乗務員乗継など、重要な役割を果たしていました。

隣の駅

• - 鳥沢駅
• - 大月駅

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