玉淀駅

玉淀駅の概要

玉淀駅（たまよどえき）は、埼玉県大里郡寄居町に位置する東武鉄道の駅です。駅の番号はTJ 38であり、東上本線の一部として多くの地域住民に利用されています。この駅は、1934年に開設され、当初は活況を呈していましたが、何度かの休止や廃止を経て、1951年に再開設されました。最近の駅番号変更は、2020年に行われ、みなみ寄居駅の開設に伴うものでした。

歴史と変遷

駅の歴史は長く、1934年4月1日に開設されました。第二次世界大戦の影響で1943年12月26日に休止し、1947年8月29日には廃止されました。しかし、1951年に200メートル寄居寄りの地点で再び開設され、運行が再開されました。2020年10月31日には、東武竹沢駅 - 男衾駅間に新たにみなみ寄居駅が設けられたことに伴い、駅番号がTJ 37からTJ 38に変更されました。

駅の構造

玉淀駅は、単式ホーム1面1線を持つ地上駅です。この駅は、みなみ寄居駅の新設前まで東上本線で唯一の交換設備を持たない駅でした。ホームは盛土の上にあり、駅舎とは階段で連絡しています。自動改札機が設置されており、トイレは駅舎内にあるため、便利です。ただし、一部の時間帯には駅員が不在となることもあります。また、隣駅の寄居駅が秩父鉄道の管理下にあり、東武鉄道管理の駅の中でも最西端かつ最北端の位置付けです。

利用状況

2024年度における玉淀駅の1日平均乗降人員は約500人と報告されています。この数字は、東上本線の駅の中で最も少ない乗降人員であり、地域住民の利用状況を反映しています。

駅周辺の環境

玉淀駅の周辺には、埼玉県道30号飯能寄居線に沿って寄居町の中心商店街が広がっています。隣の寄居駅まではわずか600メートルの距離であり、両駅の利用圏が一部重なっています。駅近くには、埼玉縣信用金庫寄居支店、西念寺、荒川、荒川橋梁、そして歴史的な鉢形城のような観光スポットも存在します。

交通アクセス

玉淀駅には「玉淀駅入口」というバス停があり、埼玉県道296号を進んで寄居町中心部（西）方面へ向かう路線バスが発着します。利用可能なバス路線には、深谷線（深谷駅行き）や本庄線（本庄駅南口行き）が含まれており、地域間の移動が可能です。

特色

かつて玉淀駅は、有料特急「フライング東上」の停車駅としても知られていました。また、寄居駅との距離が600メートルと非常に近いため、東武東上線の中では特に短い駅間距離となっています。

玉淀駅は、歴史的な背景や周辺の利便性を兼ね備えた駅であり、地元住民の交通手段として重要な役割を果たしています。

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