田子倉駅

田子倉駅（廃駅）

田子倉駅は、かつて福島県南会津郡只見町に存在した、東日本旅客鉄道（JR東日本）只見線の駅でした。しかし、豪雪のため冬季は閉鎖される臨時駅であり、2013年3月16日のダイヤ改正をもって廃止されました。

歴史

1971年（昭和46年）8月29日：国鉄只見線の只見駅 - 大白川駅間の開通に伴い開業。当初より駅員は配置されておらず、旅客のみを取り扱う駅でした。開業当初はスノーシェルターもありませんでした。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、JR東日本の駅となります。
2001年（平成13年）12月1日：ダイヤ改正により、12月から3月の冬季間は全列車が通過となり、臨時駅に降格しました。
2011年（平成23年）7月30日：新潟・福島豪雨により営業休止となります。
2012年（平成24年）10月1日：只見駅 - 大白川駅間が復旧しますが、当駅は全列車通過となります。
2013年（平成25年）3月16日：廃止。

駅構造

単式ホーム1面1線を有する地上駅で、会津坂下駅が管理していました。駅は、大白川方面の六十里越トンネルと只見方面の田子倉トンネルの間に位置し、ホームは田子倉湖と崖に挟まれた場所に設けられていました。ホームはスノーシェッドに覆われ、階段を上ると国道に出ることができましたが、駅舎内部には階段と通路のみがありました。

利用状況

2004年度の乗車人員は、1日平均0人でした。

駅周辺

駅は田子倉湖畔に位置し、周囲には商店や自動販売機すらありませんでした。駅周辺には浅草岳や鬼が面山などの登山口がありましたが、民家はありませんでした。大白川方向に少し歩くと、只見町が設置した田子倉無料休憩所があり、トイレも利用できました。

冬季は全列車が通過し、駅前を通る国道252号は積雪のため通行止めになることが多かったため、春や晩秋には只見線が唯一のアクセス手段となっていました。また、停車する列車も1日3往復のみで、秘境駅として知られていました。

廃止までの経緯

2012年（平成24年）9月12日、JR東日本新潟支社は、当駅を廃止する方針を表明しました。只見町は反対しましたが、2013年3月に廃止となりました。

廃止後の現況

廃止後も駅舎は現存していますが、内部への立ち入りはできません。通過する列車からは、ホームや階段、ベンチが残っているのを確認できます。

隣の駅

東日本旅客鉄道（JR東日本）

■只見線

只見駅 - ~~田子倉駅~~ - 大白川駅

脚注

注釈

出典

関連項目

日本の鉄道駅一覧

外部リンク

国土地理院地図閲覧サービス - 田子倉駅周辺の1/25000地形図

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