只見駅

只見駅について

只見駅は、福島県南会津郡只見町にある、東日本旅客鉄道（JR東日本）只見線の駅です。2013年3月のダイヤ改正で隣接していた田子倉駅が廃止されたため、現在では福島県および東北地方の最西端に位置する駅となっています。

歴史

只見駅の歴史は、1957年に電源開発専用鉄道が開業したことに始まります。その後、1963年に専用鉄道の施設を利用して一般駅として開業しました。1971年には、大白川駅との間が延伸開業し、只見線が全線開通しました。貨物や荷物の取り扱いは、それぞれ1982年と1984年に廃止され、1987年の国鉄分割民営化によりJR東日本の駅となりました。

2011年の新潟福島豪雨では大きな被害を受け、一時営業を休止しましたが、2012年に一部区間が復旧し、2022年には全線で運転が再開されました。2023年には、会津若松 - 只見間がCTC化されたことで、駅舎側の線路は使用停止となり、駅員の配置時間も変更されました。

駅構造

只見駅は、単式ホーム1面1線を有する地上駅です。かつては島式ホーム1面2線でしたが、現在は駅舎と反対側の線路のみが使用されています。ただし、場内・出発信号機は稼働しており、当駅での折り返し運転が可能です。豪雨災害で会津川口方面が不通だった際には、小出方面の列車が駅舎反対側のホームを使用して折り返していました。また、SL列車が運行される際には、転車台を使用して機関車の向きを変える様子を見ることができます。

駅舎はコンクリート平屋で、保線詰所も入った大きな建物です。ホームへは構内通路を通って約60メートル歩く必要があります。冬には、通路の両脇が雪で埋もれ、ホームから駅舎の屋根が見えなくなるほど雪が積もります。駅は会津若松駅が管理する直営駅で、出札窓口はありますが、みどりの窓口や自動券売機は設置されていません。

只見町インフォメーションセンター

駅舎内には、かつて只見町インフォメーションセンターが併設されていました。2022年8月に駅前の「賑わい創出エリア」に移転し、観光案内や土産物販売、レンタサイクル、軽食コーナーなどを提供しています。駅舎内には、只見線に関する展示を行うギャラリーが新たに設けられました。

利用状況

2023年度の1日平均乗車人員は36人です。2000年度以降、利用者の数は変動していますが、地域住民の生活を支える重要な駅としての役割は変わりません。

駅周辺

駅周辺には、タクシー会社があり、町内の各観光スポットへのアクセスが容易です。只見町は自然豊かな場所で、四季折々の風景を楽しむことができます。

交通アクセス

只見駅には、会津田島駅とを結ぶ「自然首都・只見号」というワゴン車による定期路線バスが運行しています。このバスは、首都圏からのアクセス向上を目的に2019年に開設されました。

隣の駅

只見線の隣の駅は以下の通りです。
会津蒲生駅
大白川駅
* （※田子倉駅は廃駅）

その他

只見駅は、鉄道ファンだけでなく、地域の観光を支える重要な拠点でもあります。歴史、自然、人々の営みが交差するこの場所を、ぜひ一度訪れてみてください。

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