真・三國無双8

真・三國無双8：オープンワールドで描く新たな三国志

2018年2月8日、コーエーテクモゲームスよりPlayStation 4|PlayStation_4向けに発売された『真・三國無双8』（海外タイトル：Dynasty Warriors 9）は、人気アクションゲームシリーズ「真・三國無双」の最新作です。シリーズ初となるオープンワールドシステムの導入により、プレイヤーは広大な中国大陸を自由に探索できるようになりました。キャッチコピーは「新生。オープンワールド一騎当千！」。

新たなゲーム体験：オープンワールドの導入

従来のシリーズ作品とは大きく異なる点が、この作品最大の特長であるオープンワールドシステムです。プレイヤーは、雪山、砂漠、ジャングルなど多様な地形、洛陽や虎牢関といった主要都市、黄河や嵩山といったランドマークが存在する広大な一枚マップを自由に駆け巡ることができます。『戦国無双〜真田丸〜』を彷彿とさせる昼夜サイクルや天候変化システムも搭載され、臨場感あふれる三国志の世界が表現されています。

多彩なミッションと進化したアクション

ミッションシステムも従来とは一線を画しています。オープンワールド化により、プレイヤーは自らの足で戦場へと赴き、戦いを開始します。「主要任務」と呼ばれる、物語を大きく進めるための任務や、それらに影響を与える「任務」、そして人々からの「依頼」など、様々なミッションが各地で発生します。時間制限がないため、難しいミッションは一旦離れてキャラクターを育成してから挑むといった戦略も可能です。

アクション面では、チャージ攻撃システムが廃止され、「フロー攻撃」「リアクト攻撃」「トリガー攻撃」の3つを軸とする「ステートコンボシステム」が導入されました。敵の状態や状況、タイミングに応じて攻撃が変化し、より深く、戦略的な戦闘が楽しめます。「インタラクティブアクション」も追加され、山登り、川泳ぎ、鉤縄を使った壁登り、油壷の誘爆など、地形や環境を効果的に活用した戦闘が可能です。アクションの幅が広がったことに伴い、体力ゲージ、無双ゲージに加えて「気力ゲージ」も追加されています。

システム変更点とリアル路線へのシフト

すべての武将が全武器種を装備できるという『7』からのシステムは踏襲されましたが、武器を2つ同時に装備するシステムは廃止されています。武器の持ち替えはメニュー画面で行います。各武将には「得意武器」が設定されており、得意武器を装備することで固有アクションである「ユニーク攻撃」を発動可能となります。無双乱舞は地上版と空中版の2種類に簡素化され、特殊技も追加されました。

オープンワールド化に伴い、本作は「リアル路線」をコンセプトに掲げています。非現実的な武器は排除され、武器の種類も減少しました。派手なアクションやエフェクトも抑えられ、納刀・帯刀モーションが追加されるなど、よりリアルな表現が追求されています。

居住空間とキャラクターの追加

街や村といった居住空間では、武器やアイテムの売買、料理による能力向上などが可能です。空き家を「隠れ処」として購入し、自由に家具などを配置することもできます。居住空間では、プレイヤー以外の武将は戦闘服ではなく平服を着用します。

新たに満寵、荀攸、曹休（魏）、程普、徐盛（呉）、周倉、夏侯姫（蜀）、辛憲英（晋）、董白、華雄、袁術といった武将が追加されています。

ストーリーモードとフリーモード

ストーリーモードでは、曹操、孫堅、劉備の3名からプレイアブルキャラクターを選択し、全10章以上のストーリーを進めていきます。武将によってシナリオの長さが異なり、史実で短命だった武将は早くエンディングを迎えます。エンディングを一度見ると、使用可能な武将を年代・陣営に関係なくプレイできるフリーモードが解放されます。

Steam版と中国語・日本語対応問題

Steam版では、当初日本語・中国語の字幕がサポートされていませんでしたが、ゲームデータに含まれていたため、レジストリの書き換えで表示可能になっていました。この不具合修正に伴うユーザーからの反発を受け、アップデートで日本語・中国語字幕に対応しました。

主題歌と続編

本作の主題歌はB'zの『King Of The Street』です。2021年12月23日には続編となる『真・三國無双8 Empires』が、PlayStation 4|PlayStation_4、PlayStation 5|PlayStation_5、Xbox One、Xbox Series X/S|Xbox Series X_S、Nintendo Switch、PC（Steam）向けに発売されました。

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