真屋順子

真屋 順子

真屋 順子（まや じゅんこ、1942年1月8日 - 2017年12月28日）は、日本で長年活躍した著名な女優である。特に日本舞踊においては藤間流の名取、藤間翠としても知られ、その才能は多岐にわたった。身長156cm、体重52kgの彼女は、俳優・高津住男と結婚し、彼との関係は映画や舞台の活動にも影響を与えたが、2010年に高津は他界している。彼女には子供がいなかった。

生い立ちとキャリアの始まり

順子は朝鮮の釜山で生まれ、3歳のときに終戦を迎えたことにより日本へ引揚げ、日田市で成長した。大分県立日田高等学校を中退し、松竹歌劇団（SKD）に入団した後、俳優を志し、俳優座養成所を卒業し、その後劇団雲に研究生として参加した。そこでの活動を通じて、彼女は多くの舞台経験を積み、後に名前が広く知られることになる。芸名は劇団雲のメンバーである芥川比呂志によって名付けられた。

主な活動と人気の獲得

1975年には演劇集団円に参加し、1980年には夫と劇団樹間舎を設立。その時期、彼女はライオンのCMに登場し、家庭的な母親像を醸し出して人気を博した。特に1976年からのテレビ番組『欽ちゃんのどこまでやるの!』ではお母さん役を演じており、同番組は高視聴率を達成した。彼女の演技は視聴者に愛され、家族をテーマにした役柄を通じて親しみを持たれていた。

また、山口百恵主役のドラマ『赤い絆』での演技も評価され、敵役を見事に演じたことで観客の注目を集めたものの、視聴者からの反感に悩むこともあった。自身の役作りに対する思いや、萩本欽一から受けたアドバイスは、彼女の俳優としての成長に寄与したと言える。

健康問題とその後の活動

2000年の音楽会では脳出血に襲われ、左半身の麻痺を経験した。彼女はその後、高津の献身的な看病に支えられながらリハビリを行い、再び舞台に復帰した。この挑戦は特別番組で何度も取り上げられ、多くの人々に感動を与えたが、2010年には高津を亡くし、2011年には自身も大動脈瘤の手術を受けて再びリハビリに励むこととなった。

2017年にはTBSの『爆報! THE フライデー』に出演し、健康状態が悪化していることが明らかになった。彼女の最期のメディア出演となり、多くの視聴者に彼女の影響力が残った。

最期と追悼

2017年12月28日、東京都文京区の病院で全身衰弱のため75歳で逝去。彼女の死は多くのファンに衝撃を与え、2018年にはお別れの会が開かれ、欽ちゃんファミリーが故人を偲んだ。真屋順子は、多くの人々の記憶に残る偉大な女優であり続けた。

代表的な出演作品

真屋の出演作品は非常に多岐にわたります。映画では『大幹部 無頼』や『四年三組のはた』、テレビドラマにおいては『たまゆら』や『赤い絆』などがあり、彼女の幅広い演技力は多くの作品で評価されてきました。さらに、CMやバラエティ番組でも活躍し、そのユーモアと温かみのあるキャラクターで多くの視聴者に愛されました。

このように、真屋順子は日本のエンターテインメント界で特別な存在であり、彼女の業績は世代を超えて語り継がれることでしょう。

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