穴山駅

穴山駅：歴史と自然に抱かれた山梨の駅

山梨県韮崎市穴山町に位置する穴山駅は、JR東日本中央本線沿線にある歴史深い駅です。標高518mという高台にあり、周囲は豊かな自然に恵まれた環境となっています。駅番号はCO48。

開業から現代までの歩み

穴山駅は、1913年（大正2年）8[[月1日]]に中央本線の駅として開業しました。開業当初は旅客と貨物の両方を扱い、地域の重要な交通拠点として賑わいを見せていました。1918年（大正7年）には駅舎の改築が行われ、その後も時代に合わせて変化を遂げてきました。

1949年（昭和24年）には日本国有鉄道（国鉄）に移管、1960年（昭和35年）に貨物取扱いを廃止。1971年（昭和46年）には中央本線の複線化工事に伴い、かつては駅の特徴であったスイッチバック運転が解消されました。この複線化により、駅の構造や運行形態が大きく変化したと言えるでしょう。

国鉄分割民営化後、1987年（昭和62年）4[[月1日]]からはJR東日本が運営を引き継ぎました。2000年（平成12年）には駅舎が改築され、現在の山小屋風のシンプルなデザインとなりました。その後も、2014年（平成26年）4月に東京近郊区間に編入、2015年（平成27年）4月には名誉駅長の設置、2017年（平成29年）4月にはSuica対応と、利用者の利便性向上のための取り組みが継続されています。

駅舎と設備

現在、穴山駅は島式ホーム1面2線を有する地上駅です。ホームは嵩上げされておらず、ホームから駅舎へは長い跨線橋が伸びています。ホームの一部は砂利が敷かれた珍しい造りとなっており、山梨県内でも独特の景観を呈しています。また、東京方先端部は下り線側ホームがやや短い構造となっています。2007年（平成19年）11[[月9日]]からは発車メロディーが使用されています。

無人駅のため、簡易Suica改札機と乗車駅証明書発行機が設置されています。必要に応じて、近隣の韮崎駅から駅員が派遣されることもあります。2015年（平成27年）4月からは、JR東日本OBが名誉駅長として駅周辺の美化活動に携わっています。

アクセスと周辺環境

穴山駅周辺には、国道20号、山梨県道17号茅野北杜韮崎線穴山バイパス、七里岩ラインなどの道路網が整備されています。釜無川が流れ、能見城や七里岩といった歴史的・観光的なスポットも近隣に存在します。その他、穴山郵便局、韮崎警察署穴山駐在所、穴山温泉など、生活に必要な施設も充実しています。

春には「穴山さくら祭」が開催され、多くの観光客が訪れます。この期間には、観光列車「ホリデー快速ビューやまなし」の臨時停車も行われています。

隣の駅

新府駅
日野春駅

穴山駅は、歴史と自然、そして地域の人々の温かさを感じられる、魅力的な駅です。

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