笹部駅

笹部駅：のどかな田園風景と住宅地の狭間にある小さな駅

駅の概要

兵庫県川西市笹部字川原に位置する笹部駅は、能勢電鉄妙見線沿線にある地上駅です。駅番号はNS11。1923年（大正12年）11月3日に開業し、単式1面1線のホームで、4両編成の列車に対応しています。駅舎内には自動券売機、自動改札機、自動精算機が設置されていますが、バリアフリー化は進んでおらず、トイレもありません。また、駅周辺にも公衆トイレはありません。駅名看板は、開業から長らく設置されていませんでしたが、2009年に小型の看板が設置されました。

駅周辺の環境

駅の南側は、大和団地（阪急北ネオポリス）と呼ばれる住宅地が密集しており、東側の歩道橋を渡ってアクセスします。一方、北側は市街化調整区域に指定され、田園風景が広がっています。北側からのアクセスは、車道を利用しますが、道幅が狭く、離合が困難です。

周辺には、大和団地、川西大和郵便局、初谷川などがあります。

利用状況と特徴

笹部駅は大和団地の裏手に位置していますが、多くの住民は、隣接する畦野駅や山下駅を利用しています。その理由は、これらの駅が能勢電鉄線内の全列車（特急『日生エクスプレス』を含む）が停車し、商業施設なども充実しているため、利便性が高いからです。さらに、団地内には、畦野駅や山下駅行きの阪急バスの停留所もあります。そのため、笹部駅の乗降客数は能勢電鉄線内では最も少ないのが現状です。

その他の特記事項

開業当初は自動改札機がなく、降車時には乗車券を運転手に手渡す必要がありました。1968年にときわ台駅が開業するまでは、妙見口駅まで途中駅がありませんでした。また、山下駅へのアクセス道路は、駅北側を北寄りに迂回しており、南側からアクセスする場合も迂回が必要なため、徒歩での移動は遠回りになります。笹部駅と山下駅の間は、複線や単線並列のように見えますが、実際は分岐器がなく、山下駅構内の一部となっています。

隣の駅

まとめ

笹部駅は、住宅地と田園風景が隣接する、静かな雰囲気の駅です。利便性では近隣の駅に劣りますが、周囲の自然環境や、歴史を感じさせる駅舎は、独特の趣があります。利用客は少ないながらも、地域住民にとって重要な役割を担っている駅と言えるでしょう。

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