糸魚沢駅

糸魚沢駅(廃駅



糸魚沢駅は、かつて北海道厚岸郡厚岸町糸魚沢に位置し、北海道旅客鉄道(JR北海道根室本線(花咲線)に存在した駅でした。電報略号は「イト」、事務管理コードは▲110444でした。

歴史



糸魚沢駅の歴史は以下の通りです。

1919年大正8年)11月25日:鉄道院釧路本線(後の根室本線)の厚岸駅 - 厚床駅間延伸に伴い開業。
1934年昭和9年)5月14日:簡易駅(旅客駅)となる。
1936年昭和11年)9月:一般駅に戻る。
1950年昭和25年)11月29日:駅舎改築。
1971年昭和46年)10月2日:貨物扱い廃止。
1984年昭和59年)
2月1日:荷物扱い廃止。
3月1日:無人化。
1987年昭和62年)4月1日国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅となる。
2015年(平成27年)1月29日:新駅舎使用開始。
2021年(令和3年)9月18日北海道新聞で、当駅を2022年春のダイヤ改正時に廃止する検討が報道される。
2022年令和4年)3月12日:利用客減少とダイヤ改正に伴い、廃止。


駅名の由来



駅名は所在地名に由来します。駅の南を流れる別寒辺牛川支流のチライカリベツ川のアイヌ語名の意訳から来ています。すでに糸魚川駅が存在していたため、区別するために「糸魚沢」と名付けられました。由来となったアイヌ語は、「チライカリペッ(ciray-kari-pet)」(イトウ・通う・川)または「チライカラペッ(ciray-kar-pet)」(イトウ・捕る・川)の2説があります。

駅構造



糸魚沢駅は単式1面1線ホームの地上駅でした。厚岸駅が管理する無人駅でした。かつては相対式2面2線の交換可能駅でしたが、撤去されています。

1950年昭和25年)に建てられた駅舎は木造平屋建てで、切り妻の屋根に段差を付けた構造が特徴でした。段差の部分には採光窓が設けられ、ホーム側の屋根はそのままホームに伸びるひさしとなっていました。糸魚沢駅はこの構造で残る最後の駅舎でした。

2015年(平成27年)1月29日には新駅舎が供用開始されました。新駅舎建設の際、旧駅舎の一部が取り壊され、同年2月2日には旧駅舎全体が取り壊されました。

利用状況



(省略)

駅周辺



駅周辺には糸魚沢の集落と広大な湿原地帯が広がっています。

国道44号
糸魚沢簡易郵便局
別寒辺牛湿原

隣の駅



北海道旅客鉄道(JR北海道

根室本線(花咲線)(廃止当時)

厚岸駅 - 糸魚沢駅 - 茶内駅

参考資料


JR北海道

関連項目



日本の鉄道駅一覧

外部リンク



糸魚沢|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|駅・鉄道・旅行|JR北海道- Hokkaido Railway Company

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