緑内障

緑内障について

緑内障（りょくないしょう）とは、進行性の病気で、視神経や網膜が障害を受けることで視野が狭くなり、最終的には失明する可能性がある目の疾患です。これまで日本国内で最も失明原因とされていた糖尿病網膜症を超えて、緑内障が第一位となることもあります。視野が狭くなる症状は、発見が遅れることが多く、定期的な健康診断が特に重要です。

概要

緑内障は主に視神経米細胞の変性によって引き起こされるもので、視神経の萎縮や視野欠損（視野狭窄）を伴います。一度失われた視野は元に戻ることがないため、早期発見と治療が重要です。

かつては眼圧が高いことが主な原因とされていましたが、正常眼圧の人にも緑内障が見られることが多く、視神経の脆弱性が大きく関与していることがわかっています。治療の目的は、眼圧を低下させて視神経の保護を図ることです。

原因

緑内障の主な定義は「視神経の変化と特有の視野変化があり、眼圧低下にて進行が防げる病気」ということです。視神経の圧迫や血流異常が主な原因とされ、様々な要因がそれぞれに関連していることが知られています。加齢、遺伝、眼圧が高いことなどがリスクファクターです。

さらに、近視や薄角膜の個体、糖尿病、高血圧、甲状腺疾患などの関連疾患も緑内障を病むリスクを高めます。

症状

緑内障の初期段階では自覚症状が乏しく、視野の欠損に気づかないうちに進行することが多いです。急性隅角閉塞緑内障の場合は、激しい眼の痛みや視力低下といった急性の症状が現れますが、通常は慢性緑内障の方が大多数を占め、自覚症状を感じにくいです。

検査と診断

緑内障の診断には、眼圧測定、視野検査、視神経の形態分析が行われます。これにより、早期発見とその後のアプローチが可能になります。

眼圧検査は主に2つの方法（接触型と非接触型）で行われ、その結果に基づき視野検査が続きます。視神経の異常は眼底検査で確認され、視神経乳頭の変形や視野異常を把握します。

治療法

緑内障の治療は現在も進行中で、対症療法が行われています。主に眼圧を下げるための点眼薬や内服薬、場合によってレーザー治療や外科手術が考慮されます。多種の点眼薬が用いられ、患者の状態によって適切な選択が必要です。

点眼薬の中でもプロスタグランジン関連薬が第一選択薬とされていることが多く、併用療法によって眼圧のコントロールが継続されることが理想的です。最新の研究では神経保護を目指した新たな薬剤の開発も進められています。

まとめ

緑内障は視神経に深刻な影響を与え、適切な治療を施さないと失明につながる危険が高い病気です。定期的な眼科診断がこの病気の早期発見につながりますので、可能な限り受診を心掛けましょう。

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