緑園都市駅

緑園都市駅：緑あふれる街の拠点

緑園都市駅は、神奈川県横浜市泉区緑園3丁目に位置する、相模鉄道いずみ野線の駅です。駅番号はSO32。関東の駅百選にも選定されており、緑豊かな環境と洗練された駅舎が調和した魅力的な駅として知られています。

歴史：進化を続ける駅

1976年4月8日、戸塚区岡津町に開業しました。その後、1986年には泉区の発足に伴い、所在地が泉区緑園に変更。同年、駅舎の改築が行われ、日本初のタッチパネル式自動券売機（ブラウン管ディスプレイ式）が導入されました。1997年には「一般からのアイデアで展望台、ギャラリー、庭園などを設置したおしゃれな駅」として、関東の駅百選に選ばれました。

1999年には快速運転が開始され停車駅となり、2014年には特急運転開始に伴い通過駅となりましたが、2019年のJR線との相互直通運転開始により、通勤急行の停車駅となっています。2023年にはホームドアの使用も開始。近年では、耐震工事やリニューアル工事、バリアフリー化のための設備更新も進められています。駅舎のデザインにも相鉄のデザインブランドアッププロジェクトが反映され、グレーを基調とした洗練された空間が創り出されています。2017年には、フェリス女学院[[大学]]との共同プロジェクトで、電車到着サイン音「アンダンテ」を試験導入しました。

駅構造：機能性と美しさを兼ね備えた設計

緑園都市駅は、相対式ホーム2面2線の高架駅です。万騎が原トンネルと岡津トンネルに挟まれた谷間に位置し、将来的な島式ホーム2面4線への拡張も考慮された設計となっています。開業当初は未使用だった待避線跡地は、現在では庭園展望台として活用され、緑豊かな空間を演出しています。エレベーター、行先案内表示装置などの設備も充実しており、バリアフリーにも配慮されています。

駅名の由来：緑豊かな街への願い

駅名は、緑あふれる快適な街をイメージして「緑園都市」と名付けられました。計画段階では、当地の字名に由来した「子易」という仮称が用いられていました。

利用状況：高い利用者数を誇る駅

2023年度の1日平均乗降人員は20,978人です。相鉄線全27駅中第17位と高い利用者数を誇り、相鉄いずみ野線内では特急・通勤特急通過駅の中で最も利用者数が多い駅です。緑園、池の谷、新橋町、岡津町などの泉区内、さらに戸塚区名瀬町西部地域も駅勢圏に含まれています。

駅周辺：歴史と自然、そして現代都市の融合

駅周辺は、阿久和川支流の子易川と柏尾川支流の名瀬川の源流部にあたり、武蔵国と相模国の境にも位置していました。古くから人が居住していた地域であり、発掘調査で縄文時代の遺跡も発見されています。70年代以降、大規模な宅地造成が行われ、緑園都市として発展しました。計画戸数5000戸、計画人口18000人規模の住宅地には、複数の遊水池も整備され、雨水対策も万全です。

駅周辺には、高層マンション群や一戸建て住宅が立ち並び、小学校、中学校、フェリス女学院[[大学]]緑園キャンパスなどの教育施設も充実しています。また、相鉄文化会館（旧相鉄ギャラリー）、個性的な建築物なども点在し、多様な魅力を併せ持っています。神明台スポーツ広場は、かつての最終処分場跡地を整備したものです。

アクセス：バス路線と実証実験路線

緑園都市駅東口のロータリーにはバス停があり、神奈川中央交通と相鉄バスが運行する路線バスが利用できます。過去には、緑園地区循環バスの実証実験路線も運行されていました。

その他：技術革新の跡

駅改築時に設置された日本初のタッチパネル式自動券売機（ブラウン管ディスプレイ式）は、その後の技術発展に伴い現在は撤去されています。

隣の駅

南万騎が原駅 - 緑園都市駅 - 弥生台駅

まとめ

緑園都市駅は、歴史と自然、そして現代都市の調和が感じられる魅力的な駅です。多くの人の生活を支える重要な拠点として、これからも発展を続けていくことでしょう。

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