緑駅

緑駅の概要

緑駅（みどりえき）は、北海道斜里郡清里町の緑町に位置するJR北海道の釧網本線の駅です。駅番号はB67で、事務管理コードは▲111612に指定されています。駅は自然に囲まれた静かな地域にあり、多くの訪問者に親しまれています。

歴史

緑駅は、1931年9月20日に国有鉄道の上札鶴駅として開業しました。当初は一般駅として機能し、1938年には上札鶴森林鉄道が開設されました。この森林鉄道は最長で21.1キロに達しましたが、1955年に廃止されました。その後、1956年4月10日に駅名が緑駅に改称され、1968年には蒸気機関車用の転車台が使用休止となりました。1982年には貨物取扱いが、1984年には荷物取扱いがそれぞれ廃止され、1986年からは駅員配置も終了しました。1987年4月1日には国鉄の分割民営化により、JR北海道に継承され、2001年には釧網本線全通70周年の記念式典が当駅で行われました。

駅名の由来

駅名は、旧駅名の札鶴駅が斜里川の上流に位置することに由来しています。1955年には上斜里村が町制施行されて清里町となる前に、町の名前が「緑町」に変更され、その影響で現在の駅名が採用されたとされています。この「緑」の名は、この地域が四面を緑に囲まれていることや、春夏の新緑が特に美しいことから名付けられたと言われています。

駅の構造

緑駅は相対式のホームを二面備えた地上駅で、ホームは2線構成となっています。2番のりばに行くには構内の踏切を渡る必要があります。以前は副本線が設けられており、3線の構成であった時期もありました。また、駅にはかつての貨物ホームや多くの側線が存在しましたが、現在は無人駅で、知床斜里駅が管理しています。

現在の運行状況

現在、緑駅からは早朝6時台に知床斜里及び網走方面行きの列車が運行されており、19時台には知床斜里発の当駅止まりの列車が一便設けられています。夜間の滞泊は設定されておらず、運行が終わった後は知床斜里に留置されるという形がとられています。

利用状況

緑駅の利用動向は、乗車人数の推移を通じて把握されており、年間の乗車人員のデータももとにされています。詳細な数値を調査計画に基づいて提供されており、地域の人々や観光客による利用の状況を示しています。

駅周辺の環境

駅周辺は、北海道道1115号摩周湖斜里線沿いを中心に清里町の緑町集落が広がり、地域の発展を支える存在となっています。この地域は鉄道の開通によって急速に発展し、多くの戸数が増加してきました。また、周囲には役場の支所や警察署、郵便局、天然温泉施設など、住民や観光客にとって便利な施設も揃っています。

隣接駅

緑駅の隣には、釧網本線の札弦駅（B68）と川湯温泉駅（B66）があり、地域の交通の要所として重要な役割を果たしています。

もう一度検索