肥後高田駅

肥後高田駅

肥後高田駅は、熊本県八代市平山新町に位置する肥薩おれんじ鉄道線の駅です。駅番号はOR02で、地域の方々にとって重要な交通拠点となっています。

概要

当駅は、ほとんどの列車が停車する駅で、上り方面は八代・新八代方面、下り方面は出水・川内・隈之城方面へ、それぞれ1時間に1本程度運行しています。特に平日の朝夕は、近隣の熊本高専八代キャンパスや中九州短期大学など学校の利用者が多く、通勤・通学客で賑わいます。そのため、朝の8時台には八代駅との区間運転便も設定されています。また、駅周辺は住宅密集地であり、他の駅と比較して乗降客が多いのが特徴です。

歴史

駅名の由来

駅名は、開業当時にこの地が八代郡高田村だったことに由来します。ただし、全国に「高田駅」が存在するため、旧国名の「肥後」を冠して「肥後高田」となりました。

「高田」という地名は古代から存在し、久留米市の高良山にある高良大社にまつわる伝説が起源とされています。伝説によると、高木神が高良神に高良山を譲った後、現在の高田の地に追放され、その高木神が住んだ土地が「高田」と呼ばれるようになったと伝えられています。

年表

1933年（昭和7年）7月17日：鉄道省鹿児島本線の駅として開業。
1949年（昭和24年）6月1日：日本国有鉄道が発足。
1970年（昭和45年）9月1日：荷物扱い廃止。CTC導入に伴い駅員無配置駅（簡易委託化）となる。
1976年（昭和51年）3月：駅舎解体、現在の簡易駅舎が竣工。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化に伴いJR九州が継承。
1993年（平成5年）4月1日：簡易委託終了に伴い終日完全無人駅化。
2004年（平成16年）3月13日：九州新幹線部分開業に伴い肥薩おれんじ鉄道に移管。
2009年（平成21年）3月14日：朝8時台に当駅始発列車が新設。
2019年（令和元年）10月1日：駅ナンバリング導入に伴い駅名標を更新、英語表記を「Higo Kouda」から「Higo-Kōda」に変更。

駅構造

相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、無人駅です。かつては有人駅で木造駅舎がありましたが、利用客が多かったため簡易駅舎に建て替えられました。その後、しばらくは簡易委託駅として、八代駅から駅員が派遣されていましたが、1993年3月31日をもって完全無人駅となりました。かつて窓口があった場所は、肥薩おれんじ鉄道に移管後に掲示板で塞がれています。

のりば

1番線、2番線ともに場内・出発信号機があり、どちらからも発着や折り返し運転が可能です。通常は1番線に発着しますが、列車交換の際に2番線が使用されます。

当駅と八代駅の間には、麓トンネルと球磨川橋梁があるため、悪天候や災害時には、当駅で折り返し運転を行うことがあります。その際には、臨時に駅員が配置されます。2016年の熊本地震の際には、長期間にわたり八代方面の列車が当駅で折り返し運転を行いました。

利用状況

1日の平均乗車人員および乗降人員は以下の通りです。

（具体的な数値は省略）

駅周辺

駅の南側は田畑が広がっていますが、北側は住宅や商業施設が多く、八代市中心市街地に近づくにつれて密集度が増します。東側には山が迫っています。

主な周辺施設

中九州短期大学
熊本高等専門学校八代キャンパス
熊本県立八代工業高等学校
八代市医師会立八代看護学校
国道3号
八代市立高田小学校
八代市立第五中学校
医師会立病院・八代医師会検診検査センター
南九州西回り自動車道八代南インターチェンジ

バス路線

高田駅前
産交バス：12系統（八代市役所前/日奈久下西町/ウインズ八代）
短大高専前
産交バス：11系統（八代市役所前/道の駅たのうら）

隣の駅

肥薩おれんじ鉄道

■肥薩おれんじ鉄道線
八代駅 (OR01) - 肥後高田駅 (OR02) - 日奈久温泉駅 (OR03)

外部リンク

* 肥後高田駅（各駅案内） - 肥薩おれんじ鉄道

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