蔵本駅

蔵本駅（徳島県徳島市）

蔵本駅は、徳島県徳島市蔵本町二丁目にあるJR四国徳島線の駅です。すべての特急列車が停車する主要駅であり、駅番号はB02です。

歴史

戦前には、近隣に陸軍歩兵第43連隊があったため、その最寄りの駅として非常に賑わっていました。そのため、中間駅でありながら、駅の規模は比較的大きいです。

1983年には、徳島県内でいち早く自動券売機が設置されましたが、1985年の合理化により撤去され、無人駅となりました。その後、特殊簡易委託制度を経て、JR四国に継承された後も駅窓口で乗車券が販売されていましたが、1994年頃に再び自動券売機が設置され、完全な無人駅となりました。無人化後しばらくは、徳島駅から駅員が派遣されて出札業務が行われていましたが、後に閉鎖されています。

年表

1899年（明治32年）9月12日：開業
1983年（昭和58年）4月1日：自動券売機を設置
1985年（昭和60年）
2月1日：自動券売機を撤去し、無人駅化
4月：特殊簡易委託制度に移行
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化によりJR四国が継承
1994年（平成6年）頃：自動券売機を再度設置し、無人駅化
1999年（平成11年）3月13日：徳島線の急行「よしの川」廃止に伴い、一部の特急「剣山」が停車
2001年（平成13年）10月1日：すべての特急「剣山」が停車

駅構造

相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。阿波池田方面に向かって左側には、歴史を感じさせる木造駅舎があります。両ホームを結ぶ跨線橋も開業当初からのものが使用されています。かつては広い構内を持ち、ホームの有効長も十分に確保されていました。

駅舎の元待合室には、コンビニエンスストア「ビッグキヨスク」がありましたが、2016年に閉店しました。駅舎の西半分は、JR四国系列の不動産会社の事務所を経て、居酒屋に変わりました。当初はJR四国子会社の経営する「0番線」という居酒屋でしたが、その後はテナントとして焼肉店や別の居酒屋が入居し、2022年からは「とんがらし」という居酒屋が営業しています。

駅広場には、第二次世界大戦中に作られた湧水「蔵清水」があり、1991年に給水設備が設置されました。

のりば

徳島線の高速化が完成した当初、特急「剣山」は当駅を通過していたため、1番線が一線スルー化された上下本線となっています。

かつては公衆電話が設置されていましたが、2016年に撤去されました。

利用状況

1日平均乗車人員は下記の通りです。

備考：県内でも規模の大きな病院が集まる地域であるため、平日を中心に多くの利用客があります。これが、2001年10月のダイヤ改正で特急列車が全停車するようになった要因の一つと考えられます。

駅周辺

蔵本駅は徳島市西部の中心に位置し、徳島大学蔵本キャンパスを中心とした学生の街としての性格も持っています。駅周辺は商業地域となっていますが、近年は郊外型店舗の影響で、スーパーマーケットや映画館などが閉鎖され、やや寂しい状況となっています。

隣の駅

JR四国
徳島線
特急「剣山」停車駅
* 普通：佐古駅 (B01) - 蔵本駅 (B02) - 鮎喰駅 (B03)

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