衣摺加美北駅

衣摺加美北駅（きずりかみきたえき）

衣摺加美北駅は、大阪府東大阪市衣摺6丁目に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）おおさか東線の駅です。駅番号はJR-F13。
所在地は東大阪市ですが、乗車券の取り扱いは大阪市内に含まれます。

概要

2018年のダイヤ改正でJR京都線のJR総持寺駅と同時に開業した、比較的新しい駅です。
東大阪市の衣摺地区と大阪市平野区の加美北地区にまたがっており、2019年にはJRの旅客営業規則における「大阪市内」の駅として扱われるようになりました。

歴史

おおさか東線の計画段階から、JR長瀬駅 - 新加美駅間の営業キロが2.7kmと比較的長いことが考慮され、東大阪市が大阪市との市境付近への新駅設置を要望していました。
2011年3月31日には、JR西日本、大阪府、大阪市、東大阪市などが新駅設置で合意したことが発表され、2018年3月17日に当駅が開業しました。

年表

2008年（平成20年）3月15日：おおさか東線の放出駅 - 久宝寺駅間が部分開業。この時点では新駅設置の準備が既に進められていました。
2011年（平成23年）3月31日：JR西日本、大阪府、大阪市、東大阪市などが新駅設置で合意を発表。
2013年（平成25年）
4月19日：新駅設置について近畿運輸局長に認可申請。
7月：新駅設置について近畿運輸局長認可。
2015年（平成27年）9月：駅建設工事が開始。建設時の仮駅名は「衣摺駅」でした。
2016年（平成28年）8月5日：JR西日本が新駅の概要を発表。
2017年（平成29年）9月26日：JR西日本が正式駅名を「衣摺加美北駅」に決定。駅名は駅舎が東大阪市の「衣摺」地区と大阪市平野区の「加美北」地区に跨ることに由来します。
2018年（平成30年）3月17日：おおさか東線のJR長瀬駅 - 新加美駅間に新設開業。開業時から駅ナンバリングを導入。
2019年（平成31年）3月16日：おおさか東線全線開業に伴い、大阪市内の駅に編入。

駅構造

相対式2面2線の高架駅で、8両編成に対応しています。各ホームにエレベーターが1基、エスカレーターは各ホームに2基ずつ、合計4基が設置されています。
駅の西側には東大阪市が、災害発生時に避難場所・緊急活動拠点として活用できる駅前交通広場を整備しました。

放出駅が管理するJR西日本交通サービスによる業務委託駅であり、一部時間帯は無人となります。そのため、改札機・券売機・精算機付近にはインターホンが設置されており、無人時間帯はコールセンターのオペレーターが対応し、各種機器を遠隔制御します。他のおおさか東線の中間駅と同様に、開業時からみどりの窓口は設置されておらず、みどりの券売機が設置されています。

おおさか東線の途中駅にはステーションカラーが導入されており、当駅のステーションカラーは水色です。
駅のデザインコンセプトは「モノづくりが紡ぐ歴史とまち」とされています。改札内には多目的トイレ併設の手洗いがあります。

のりば

利用状況

2022年（令和4年）度の1日平均乗車人員は2,649人です。
開業後の1日平均乗車人員は以下の通りです。以前は、おおさか東線で最も少なかったですが、2021年に新加美駅を上回りました。

駅周辺

大阪市平野下水処理場
大阪信用金庫加美支店
大阪市設加美霊園・加美長沢公園
コーナン平野加美北店
大阪市立加美北小学校
東大阪市立長瀬中学校
東大阪市立長瀬南小学校
東大阪市立大蓮小学校
東大阪市立長瀬西小学校
東大阪市立柏田中学校
久宝寺緑地

バス路線

衣摺加美北駅ロータリー
オンデマンドバス平野Aエリア（大阪シティバス・Osaka Metro共同の社会実験、電話・アプリでの予約が必要）
加美北五丁目停留所（駅西約400メートル）
大阪シティバス
30号系統（北行）：あべの橋
30号系統（南行）：平野区役所

その他

おおさか東線が不通の際、振替輸送の近隣駅として、大阪メトロ千日前線の南巽駅や近鉄大阪線の弥刀駅が案内される場合があります。ただし、いずれの駅も徒歩で25分前後かかります。

千日前線には南巽駅から近鉄大阪線の弥刀駅方面までの延伸計画が存在します。計画では途中でおおさか東線と交差する際、この駅の近隣（平野区加美北側）を通るルートとなっていますが、徒歩圏内に駅をつくるかどうかは未定です。

隣の駅

西日本旅客鉄道（JR西日本）

おおさか東線
■直通快速：通過
■普通：JR長瀬駅 (JR-F12) - 衣摺加美北駅 (JR-F13) - （正覚寺信号場） - 新加美駅 (JR-F14)

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