谷川岳天神平スキー場

Mt.T by 星野リゾート（旧 谷川岳天神平スキー場）

群馬県利根郡みなかみ町にあるMt.T by 星野リゾートは、2023年シーズンまで「谷川岳天神平スキー場」として知られていたスキー場です。谷川岳ロープウェイを運営する谷川岳ロープウエー株式会社が管理しており、以前は東武鉄道グループでしたが、2022年3月に星野リゾートへ経営が移りました。関越自動車道沿いに位置し、比較的早いシーズンインと5月までの長期営業が特徴です。

概要

ゲレンデは谷川岳山頂の天神平駅を中心に広がっており、標高1,319mから1,502mと高いため、良質な雪が楽しめます。スキー場へは谷川岳ロープウェイを利用する必要があるため、悪天候による運休時は滑走ができません。積雪状況によっては田尻沢コースを使った下山も可能ですが、雪崩の危険性から閉鎖されることもあります。

例年12月初旬にオープンし、5月まで営業するため、初滑りや春スキーの場として人気があります。多くのスキー場では1日券でリフト乗り放題ですが、Mt.T by 星野リゾートでは、ゲレンデの地理的条件からロープウェイ1往復とリフト1日券のセット券が基本です。ただし、田尻沢コースがオープンしている場合は、ロープウェイに何度でも乗車できる運用となります。

コース

高倉山ゲレンデ：高倉山リフト沿いに広がる全長約400mの中斜面。
天神平ゲレンデ：天神平駅の正面に広がる緩斜面。
天神峠ゲレンデ：スキー場内で最も標高が高く、約400mのリフトで200m近い標高差を一気に駆け上がる急斜面。
田尻沢コース：全長約3kmの下山コース。以前はリフトがありましたが、現在は廃止されています。麓まで積雪がある場合にのみ開放されるため、シーズン中も利用できる期間は限られています。

リフト

高倉山第一ペアリフト (405m)
高倉山第二ペアリフト (346m)
天神平ペアリフト (256m) …実際には並列する二本のペアリフトです。
天神峠ペアリフト (428m)

以前は田尻沢リフトを含め、3本のリフトが稼働していました。

グリーンシーズン

スキーシーズン終了後の4月下旬から11月中旬頃までは、グリーンシーズンとしてゲレンデ周辺を散策できます。初夏には谷川連峰の残雪と湿生植物、秋には美しい紅葉が楽しめます。夏季営業中は天神峠リフトのみが稼働し、谷川岳ロープウェイや天神平駅の施設「ビューテラスてんじん」内のレストランは冬季と同様に営業しています。

施設

索道：谷川岳ロープウェイ、ペアリフト6基
谷川岳ベースプラザ：ロープウェイ山麓駅（土合口駅）そばに位置し、立体駐車場（1,000台）、ロープウェイ・リフト券売場、休憩所、レストランがあります。
ビューテラスてんじん：ロープウェイ山頂駅（天神平駅）にあり、レストランやお土産販売所を併設しています。

アクセス

鉄道
上越新幹線 上毛高原駅から関越交通バス「谷川岳ロープウェイ行」で約50分。
上越線 水上駅から関越交通バス「谷川岳ロープウェイ行」で約25分。

自動車
関越自動車道 水上ICから国道291号経由で約14km、約25分。

沿革

1960年12月12日：谷川岳ロープウェイが開業し、「国設谷川岳天神平スキー場」がオープン。全国初の国設スキー場として、国有林を活用したモデルケースとなりました。当初から田尻沢滑降コースがあり、将来的には大穴・土合・谷川温泉を結ぶ滑降コースが計画されていました。
1960年12月18日：ロープウェイのゴンドラが落下する事故が発生し、6名が重軽傷を負いました。事故後、支柱へのガイドローラー取り付け方向を変更するなどの改良工事を行い、翌年3月1日に運転を再開しました。
1997年：立体駐車場がオープンしました。
2005年9月13日：新型のロープウェイ（複式単線自動循環式フニテル）に切り替えられました。
2022年：星野リゾートへ株式が譲渡され、経営権が移りました。
2024年12月1日：施設名称が「Mt.T by 星野リゾート」に変更されました（営業開始は同21日）。

関連項目

日本のスキー場一覧
谷川岳ロープウェイ

外部リンク

* Mt.T by 星野リゾート

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