近藤和久

近藤和久について

近藤和久（こんどう かずひさ）は、1959年4月2日生まれの日本の漫画家です。愛知県豊田市出身の男性で、その作品はミリタリー要素を強く打ち出し、メカニックデザインに独自の解釈を加えるスタイルで知られています。

経歴

1983年、近藤は講談社の第8回ちばてつや賞ヤング部門で佳作を受賞し、漫画家としてのキャリアをスタートさせました。翌1984年には、SF作品『THE マシーン』（雑誌未掲載）でコミックボンボン新人賞の大賞を獲得。同年、『血を吸うマンション』（コミックボンボン1984年10月号）でデビューを果たしました。

1984年11月号から『機動戦士ガンダム MS戦記』を全4回で連載、続く1985年3月号からは『機動戦士Ζガンダム』を1年間連載するなど、初期から『機動戦士ガンダム』シリーズを題材にした作品を多く手がけています。また、アニメ『機動戦士Ζガンダム』にはメカニックデザイナーとしても参加し、「ジムII」の原案や「Ζガンダム」の変形修正案などを担当しました。

画風と特徴

近藤の画風は、大友克洋や小林源文といった作家からの影響を強く受けており、ミリタリー色の強い描写と、独自の解釈によるアレンジされた兵器が特徴です。特に『機動戦士ガンダム MS戦記』で発表したハードディテール版ザクIIは、当時の読者に大きな衝撃を与え、その後のガンダムシリーズの漫画作品におけるモビルスーツのアレンジに大きな影響を与えました。

近藤が独自にアレンジしたモビルスーツは「近藤版」と呼ばれ、その人気からガレージキット化もされています。ただし、後年の作品に登場するザクIIは、初期の「近藤版」に比べてディテールが簡略化されています。

作品リスト

以下に、近藤和久の主な作品リストをまとめます。

ガンダム関連

機動戦士ガンダム MS戦記シリーズ
機動戦士ガンダム MS戦記 - ストーリー原案は高橋昌也。
のちに「MS戦記 [[機動戦士ガンダム0079外伝]]」に改題。
機動戦士ガンダム ジオンの再興
新MS戦記 [[機動戦士ガンダム短編集]]
機動戦士Ζガンダム
サイドストーリー・オブ・ガンダム・ゼータ
『機動戦士Ζガンダム』を独自に再構成した内容。
クワトロ大尉が妹セイラ・マスを人質に取られ、バスク・オム大佐の下でティターンズの指揮官となる。
カミーユ・ビダンはジオン公国残党のエゥーゴ伍長で、シャア・アズナブルを憎んでいる。
アムロ・レイ大尉は地球連邦軍に幽閉され酒浸り。
エゥーゴのＭＳはザクII、ドム、ハイザック、マラサイ、ビグザム、Ｇ-3、Ｚグスタフなど。
ティターンズはジムII、ガンダムMk-II、ガンダムMk-III、百式、シュツルム・イェーガーなど。
導入部で終了し、続編は描かれていない。
機動戦士ガンダム0079
機動戦士ガンダム バニシングマシン
機動戦士ガンダム オペレーション:トロイ
機動戦士ガンダム THE MSV
機動戦士ガンダム ANAHEIM RECORD
機動戦士ガンダム 名も無き戦場
機動戦士ガンダム0079 EPISODE LUNA II

その他

スパイラルゾーン
対BC戦用特殊部隊の活躍を描いた近未来戦物。
「デスソルジャー」、「サンドイエロー」など。
装甲スーツ、モーターパラグライダー、MC-130E コンバット・タロンなどが登場。
オーバーグロス
2006年現在、第1巻のみ。
人間型兵器「グラスホッパー」が登場。
* 大怪獣激闘 ガメラ対バルゴン COMIC VERSION


近藤和久は、その独特な画風とミリタリーへの深い造詣により、多くのファンを魅了し続けています。特にガンダムシリーズにおけるメカニックデザインは、今なお多くのファンに影響を与え続けています。

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